「家に持ち帰りたくない」ワトフォード主将が再開したトレーニング参加を拒否! その理由は?

2020年05月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

クラブは不参加を「問題なし」と判断か

トレーニングに参加しないことを表明したディーニー。 (C)Getty Images

 再開を目指すプレミアリーグは、5月19日から少人数でのチーム練習を再開することで合意した。だが、ワトフォードのキャプテンを務めるトロイ・ディーニーは、練習に参加しないと明言している。

 公共放送『BBC』や衛星放送『Sky Sports』によると、ディーニーは20クラブのキャプテン会議でも懸念を示したといい、ポッドキャストで「僕らは今週(練習に)戻るけど、自分は行かないと言った。収入のことは関係ない」と話した。

「僕の息子は生後5カ月だ。そして呼吸器系の問題があった。息子をさらに危険にさらしたくない。(感染者が)ひとりでもいればグループ内で感染する。それを家に持ち帰りたくない」

 ほかにも、黒人やアジア人、混血人種の場合は感染しやすく、症状が長引きやすいとの報告への懸念を示し、「それを解決すべきだと感じる」と訴えたという。

「7月半ばまで髪を切りに行くこともできない。でも、ボックス内で19人(の選手)とヘディングを競うことはできるという。なぜなのか、だれも答えられなかった。答えたくないからじゃない。情報を知らないからだ。ならば、どうして自分を危険にさらさなければいけないのか」

 ディーニーの主張は理解できるものであり、たとえ練習再開後に主将が姿を現さなくても、クラブは問題にしないと報じられている。

 その後、ワトフォードは公式サイトで、選手1名とスタッフ2名の計3名が新たに新型コロナウイルスの検査で陽性と判明したことを発表した。3名は7日間の自己隔離に入る。またこの日、プレミアリーグ全体ではワトフォードの3名を含む6名が陽性と判明した。

 プレミアリーグ、そしてラ・リーガやセリエAは、一足先に再開に踏み切ったブンデスリーガに続くことができるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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