「どの監督よりも学べた」「解任はショックだった」名手ルーニーがファーガソンよりも“憧れた指揮官”を告白!

2020年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

指導者への転身を目指している

ファーガソン(右)からユナイテッドで恩恵を受けたルーニー(左)だが、“憧れの指揮官”は別にいるようだ。 (C) Getty Images

 ウェイン・ルーニーは、2004年の夏に18歳で、プレミアリーグの超名門マンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれてから、約13年に渡って"レッドデビルズ"を牽引する存在として君臨し続けた。

 あの偉大なる名手ボビー・チャールトンが持っていたクラブ最多得点記録(253点)も塗り替えたレコードホルダーは、今なおユナイテッド・ファンから愛される存在だ。

 34歳となって選手人生の晩年を迎えたルーニーは現在、ダービー・カウンティ(イングランド2部)で選手兼任でコーチを務め、セカンドキャリアでの指導者への転身を目指している。そんな彼にとって憧れの監督は一体誰なのだろうか。英紙『Mirror』の取材で明かしている。

 これまで現役生活で指導を受けてきた指揮官は、アレックス・ファーガソンやファビオ・カペッロ、スベン・ゴラン・エリクソンなど、サッカー史に残る名将ばかりである。だが、元イングランド代表FWが、「貴重な時間だったし、忘れられない」と語ったのは、オランダ人の智将ルイス・ファン・ハールだった。

 意外と思う方もいるかもしれない。ファン・ハールがルーニーを指導したのは、14年夏からのたったの2年間だけ。ユナイテッドにおけるキャリアで言えば、ファーガソンとの師弟関係の方が9年と長く、数多くのタイトルを手にしているのだ。
 

 ではなぜ、ルーニーは、ファン・ハールを憧れの指揮官に挙げたのか?

「ルイが解任された時はショックだったし、ひどく打ちひしがれたよ。それぐらい一緒に働くことが喜びだったんだ。状況は改善していたし、チームも彼のビジョンを理解して始めていたから3シーズン目もやるべきだったんだ」

 さらに「彼との2年間は、他の監督との時間よりも多くを学べた」と断言した。

「僕をただのキャプテンにするだけじゃなくて、その信念や信頼を託してくれた。だから、選手として成長させたくれた彼に永遠に感謝したいんだ。この頃からいつか監督になりたいと決心できたし、本当に多くを学べた。だから、とても貴重な時間だったんだ」

 あのファーガソンよりもファン・ハールから「多くを学んだ」と語ったルーニー。将来、憧れのオランダ人監督のように辣腕を振るう日は訪れるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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