「本当にメロは腐ったリンゴだった?」キエッリーニの元同僚戦士が明かした“本音”は? 「あのブラジル人は…」

2020年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

元ユーベ戦士がキエッリーニの問題発言に意見

キエッリーニ(3番)が批判したF・メロ(4番)について、当時のチームメイトが言及した。 (C) Getty Images

 ユベントスの"闘将"が放った発言が物議を醸している。

 クラブと代表の両方でキャプテンを務めるイタリア代表DFのジョルジョ・キエッリーニが、慈善団体への寄付を目的に出版する自叙伝『Io, Giorgio』のキャンペーンのために行なったイタリア紙『La Repubblica』のインタビューで、アッズーリの後輩マリオ・バロテッリとかつての同僚フェリペ・メロをこき下ろしたのだ。

「これまで2人のプレーヤーに失望させられたよ。そのすべては本の中に書かれている。まずバロテッリだけど、彼はチームに悪影響を与える人間だ。グループに対して全く敬意を示すことがない。2013年のコンフェデレーションズカップでブラジル代表と対戦した際、彼はすべての面で周囲の助けになることを全くやらなかった。ビンタをかましてやろうと思ったほどにね」

「ただ、そのバロテッリよりも酷い奴がいたよ。それがフェリペ・メロだ。彼は本当に最悪な男だったよ。個人的に周囲への敬意を欠く人間や、あまのじゃくのような人物は受け入れられない。そして、彼の近くにいると、いつでも乱闘に巻き込まれる可能性があった。俺はある時にクラブの首脳陣に対して、『あいつは腐ったリンゴだ』って伝えたよ」

 この辛辣な発言に対し、当事者のバロテッリとF・メロが反論を展開するなど、大きな波紋を広げている。

 そんな中で元ユーベ戦士が、持論を展開している。

 かつてF・メロともバロテッリともプレーした経験を持つ元イタリア代表DFニコラ・レグロッターリエは、イタリア・メディア『Calcio Today』で、キエッリーニの発言に「この大袈裟な宣伝は予想できたことさ。一方で浴びせられた攻撃を考えれば、2人が反発するのは当然のことだ」と語り、こう続けた。

「メロもバロテッリも自分のどこが悪いのか分かっている。彼らはグループを優先しない。ただ、人生は自業自得で、因果応報だ。自分もあのブラジル人にはイラついた。ジョルジョは自伝の中で自分の考えを表わしただけ。突然だったけどね」

 さらに「個人名は挙げるべきではなかったし、今回の騒動は想定できた」と冷静に語ったレグロッターリエは、インタビューで「メロは本当に腐ったリンゴだったのか?」と問われて、こう返している。

「あのブラジル人の性格は個性的だが、私も正直イラついたことがあった。一つにならなくてはいけないソリッドで健康的なグループの中では、明らかに問題のあるネガティブな態度だった」

 当時のユーベとイタリア代表の内情を知る男からすれば、やはりバロテッリとF・メロは、"問題児"であるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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