「唯一無二の選手」「誰よりも素晴らしい」元アルゼンチン代表の“異才”リケルメがイニエスタに賛辞!

2020年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

イニエスタのプレーを独特な表現で称賛

神戸でプレーするイニエスタ(左)をバルサ時代の同僚でもあるリケルメ(右)が称えた。 (C) Getty Images

 南米のサッカー史に残るファンタジスタであるファン・ロマン・リケルメは、バルセロナ時代に同僚だったアンドレス・イニエスタに、感銘を受けていたようだ。

 現地時間5月11日にアメリカのスポーツ専門局『ESPN』のインタビューに応じたリケルメは、自身も在籍していた2002-03シーズンにバルサでトップチームデビューを飾ったイニエスタについて、「イニエスタこそが明らかな模範だ」とコメント。さらに171センチにしかない小柄な元スペイン代表MFが、"天才"と称される理由を語った。

「イニエスタはボールを操る術を知らなかったら、きっとプレーすることができない。小さいからね。40キロくらいに見える体重で、競り合うことができると思うかい? 彼こそロールモデルさ。

 アルゼンチンの育成年代では、だいたい170センチより上、190センチぐらいの身長がなければプレーすることができない。2メートルもあれば、即レギュラーだ。つまりイニエスタはアルゼンチンで成功できなかったか……。いや、思うに、彼はボールを使ってプレーすることを教えてくれる唯一無二の選手なんだ。その点では誰よりも素晴らしい」
 
 自身も独特な感性を持ち、創造性溢れるプレーでファンを魅了したたリケルメは、同じく天才的な技術を見せつけるイニエスタのプレーを独特な言い回しで表現した。

「イニエスタのようにボールを扱うのは高速道路で運転しているようなものだ。もし、運転中に目の前で衝突があったとして、そのまま進むか、それとも違うレーンに移るか。当然、回避する。衝突したところに突っ込むことはない。イニエスタにも同じことが言える。彼はフットボールにおいて、多くの人が密集していれば、賢くそこを避けることができ、フリーの選手をたやすく見つけ出すんだ」

 以前にも「最高なプレーを見せるのは、彼だ。いつ前に行くのか、いつ戻るのかを完璧に把握している。ピッチ上で起きていること全てを把握する力は、生まれながらにして持っているか否かだ」とイニエスタを褒めちぎっていたリケルメ。日本でいまも輝きを放つスペイン・サッカー界の巨星のプレーは、今も彼の脳裏に焼き付いているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】Jリーグ公式が厳選したイニエスタの美しすぎるプレー集はこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事