キツいトレーニングで…
クロップ(左)を慕っているロバートソン(右)だが、そのファーストインプレッションは決して良いものではなかったようだ。 (C) Getty Images
リバプールは今シーズンのプレミアリーグを独走している。新型コロナウイルスの影響による中断前まで、2位マンチェスター・シティとは25ポイント差を付け、悲願である30年ぶりのトップリーグ制覇に迫っている。
そんなリバプールを取りまとめているのが、ドイツ人監督のユルゲン・クロップだ。15-16シーズンに途中就任して以来、着実な強化でチーム力を高め、昨シーズンにはチャンピオンズ・リーグ制覇に導いた熱血漢だ。
何よりもチームの和を重んじ、誰からも愛されるキャラクターを持っていることでも知られるこの指揮官とユニークな出会いをしたリバプール戦士がいる。アンディ・ロバートソンだ。
17年の夏にハル・シティから移籍してきたスコットランド代表DFは、元イングランド代表FWピーター・クラウチのポッドキャスト番組で、クロップとの"笑撃"の初対面エピソードを告白した。
「ガッファー(監督の意)と出会った時のことは忘れもしないよ。まだ開幕前で練習場には、僕らみたいな若手が6~7人集まってるだけだった。その日は、乳酸の数値を図る体力テストがあったんだ。そうドイツ人が好きそうなハードなダッシュを求められるメニューさ。僕らも本気で取り組んだよ。
どんどんペースが速くなっていくごとに難しくなっていったんだ。ダニー・イングスのそばを走っていたんだけど、彼も含めてほぼ全員が倒れかけていた。僕は必至にこらえていたんだけど、ついには吐いちゃったんだ。本当にそれぐらいきつかったんだ」
そんなリバプールを取りまとめているのが、ドイツ人監督のユルゲン・クロップだ。15-16シーズンに途中就任して以来、着実な強化でチーム力を高め、昨シーズンにはチャンピオンズ・リーグ制覇に導いた熱血漢だ。
何よりもチームの和を重んじ、誰からも愛されるキャラクターを持っていることでも知られるこの指揮官とユニークな出会いをしたリバプール戦士がいる。アンディ・ロバートソンだ。
17年の夏にハル・シティから移籍してきたスコットランド代表DFは、元イングランド代表FWピーター・クラウチのポッドキャスト番組で、クロップとの"笑撃"の初対面エピソードを告白した。
「ガッファー(監督の意)と出会った時のことは忘れもしないよ。まだ開幕前で練習場には、僕らみたいな若手が6~7人集まってるだけだった。その日は、乳酸の数値を図る体力テストがあったんだ。そうドイツ人が好きそうなハードなダッシュを求められるメニューさ。僕らも本気で取り組んだよ。
どんどんペースが速くなっていくごとに難しくなっていったんだ。ダニー・イングスのそばを走っていたんだけど、彼も含めてほぼ全員が倒れかけていた。僕は必至にこらえていたんだけど、ついには吐いちゃったんだ。本当にそれぐらいきつかったんだ」
ハードなメニューを消化した3日後にクロップと再会したロバートソンは、ドイツ人監督からにこやかに声をかけられたという。
「彼は僕のことを"シックボーイ(スコットランドを舞台にした人気映画の登場人物)"と呼んできたんだよ。吐いていたからね……。あれはきつかったね(笑)」
驚きの初対面からおよそ3年でプレミアリーグ屈指のサイドバックへと成長した"シックボーイ"は、クロップへの想いをこうコメントしている。
「常に100パーセントを求めるんだ。たとえそれがパーティーであろうとね。選手たちのために何でもしてくれる。だから僕らもクロップと何かをやってのけたいんだ」
無事にリーグが再開し、ロバートソンはクロップとともに悲願のプレミアリーグ制覇を成し遂げられるだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部