「世紀のスキャンダル!」「歴史に残る乱打戦」マラドーナが36年前に起こした“前代未聞の大乱闘劇”に再脚光!

2020年05月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

国王杯の決勝で演じた醜悪な乱闘

サッカー界の“神”と崇められるマラドーナがバルサで起こした乱闘は後世にも語り継がれる壮絶なものだった。 (C) Getty Images

 36年前に起きた前代未聞の大乱闘が、再び脚光を浴びている、

 現地時間5月5日にアルゼンチン紙『Ole』が紹介したのは、1984年の同日に開催されたバルセロナとアスレティック・ビルバオによるコパ・デル・レイ決勝で、アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナがきっかけとなった大乱闘だ。

 以前から因縁が深く、日頃から汚い言葉を使って激しい舌戦を展開する犬猿の仲にあった両軍。とりわけ82年の夏に当時の史上最高額となる700万ドル超でバルサに加入していたマラドーナは、83年9月にビルバオのアンドニ・ゴイコエチェアに背後から悪質なタックルを受けて長期離脱を余儀なくされるなど、ライバル心を焚きつける存在となっていた。

 そんな中でマラドーナの我慢が限界に達したのが、前述のファイナルだった。
 

 試合中にファウルまがいの激しいマークを受け、ビルバオ・サポーター8万人からの猛烈なブーイングを終始浴び続けたアルゼンチンの天才は、0-1で敗れた後に"天敵"ゴイコエチェアから挑発的なジェスチャーを受けた瞬間に爆発した。

 ふたりの衝突を発端に両軍の選手とスタッフが加勢した騒動は、互いを蹴り合い、殴り合う大乱闘に発展。数人の選手やスタッフが担架で運び出され、相手GKのアンドニ・スビサレータに強烈な膝蹴りを見舞って失神させるなど、文字通り大暴れしたマラドーナも全治2週間の怪我を負った。

 スペイン国王の"御前試合"で繰り広げられた醜悪な乱闘劇。そのキッカケとなったマラドーナやゴイコエチェアをはじめ6選手に出場停止3か月の厳罰が下った。これに怒りが収まらなかった当時のバルサ会長ホセ・ルイス・ヌニェスは、マラドーナをクラブから追放したのだった。

 そんな36年前の信じられない乱闘シーンを「マラドーナとその仲間はパンチとキックで飛び回った。サッカー史に残る"乱打戦"だ」と紹介した『Ole』のインスタグラムの投稿には、ファンから次のようなコメントが相次いだ。

「世紀のスキャンダル」
「メッシじゃできないこと。いや、しないこと」
「絶対に差別的なことを言われたんだよ」
「これは激しかった」
「マラドーナの膝蹴りは素早いし、相手も読めてない」
「何人か失神してるぞ」

 数々の武勇伝を残してきたマラドーナだが、この乱闘はなかでも衝撃的と言っていいだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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