「コバチの『ハセ、リベロだ』から…」長谷部誠、独メディアが選ぶ“フランクフルト歴代最高プレーヤー”にランクイン!

2020年05月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

キャリアの晩年に飛躍した長谷部

圧倒的なリーダーシップを発揮して名門フランクフルトの欠かせない存在となった長谷部は、地元メディアからも高い評価を受けている。 (C) Getty Images

 ドイツでも"日本の皇帝"は確かな評価を得ているようだ。

 フランクフルトの「偉大なる歴代ベストプレーヤーTOP20」を連日発表しているドイツのポータルニュースサイト『hessenchau』は、現地時間5月2日に元日本代表MFの長谷部誠を第9位に選出した。

 2014年の夏にニュルンベルクからフランクフルトに加入した長谷部は、派手なプレーで目立っているわけではないが、卒がなく、献身的な働きぶりで常に定位置を奪取。フランクフルトでは公式戦200試合に出場している。

 16-17シーズンからはリベロとしての起用が増え、新境地を開拓するなど、30代後半にして大きな飛躍を遂げた長谷部。そんなベテランプレーヤーについて、同メディアは次のように称賛した。

「ハセベは2010年より日本代表の主将を務めてきたが、ドイツでは決してスターではなかった。常に重要ではあったが、注目されてはいない。そんな選手だった。その日本人のポジションについて再考したのがニコ・コバチだ。彼がフランクフルトの監督時代に『ハセ、リベロだ』と言ったことで全ては始まり、彼は守備のオーガナイザーとなった。そして見事に成功した」
 
 さらに「キャリアの晩年を迎えていたにもかかわらず、ハセベは劇的に改善され、その優雅さとゲームインテリジェンスを身に着けた」とも綴った同メディアは、長谷部が周りに及ぼす影響力についても触れている。

「数ミリ単位の狂いのないビルドアップや正確なポジショニングにも磨きをかけ、プロとして生きる活路を見出したハセベ。彼が絶対的な中心となったことで、チームは守備の課題を問題視されなくなり、大幅に改善したことは疑いの余地もない。ハセベのようにプロキャリアの終盤になって"再開発"された選手はめったにいないだろう」

 Jリーグでプレーしていた時代はダイナミックな仕掛けと積極果敢な攻撃が売りだった長谷部。そこから36歳にしてドイツでも指折りの守備者となった彼の努力は称えられて然るべきだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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