英メディアが「21世紀の日本代表ベスト11」を選出! “海外未経験”でセレクトされた2選手は?

2020年04月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

海外組が大半を占めるが…

21世紀のベスト11として名が挙がった(左から)香川、本田、中田、長友。 (C) Getty Images

 現地時間4月28日、英メディア『90min』は日本代表に関する特集記事を掲載し、21世紀のベスト11をセレクトしている。

 選出を担当したモルガン・ピオット記者は「日本はフランス・ワールドカップ初出場から6大会連続出場を成し遂げ、特に2018年ロシアW杯で高いパフォーマンスを発揮したのは鮮明な記憶として残っている」とサムライブルーを称え、引退した選手も含めて11人をチョイスした。

 GKには「Jリーグでもベスト11に選出され、海外でプレーした日本を代表するプレーヤー」として川島永嗣(ストラスブール)を選出。DFは4枚で、CBには中澤佑二と吉田麻也(サンプドリア)で、「プレミアリーグで190試合以上に出場した吉田」と「プロキャリアのすべてを国内で過ごし、祖国を大切する選手の象徴となった中澤」という対照的なコンビであると綴っている。

 両SBには酒井宏樹(マルセイユ)、長友佑都(ガラタサライ)を挙げた。前者は「ドイツで最高レベルの経験を積んだ後、フランスに渡った。日本では海外で成功した選手としての象徴」、後者は「大学卒業からプロに入った苦労人であり、イタリアの名門インテルまで上り詰めた」と称えている。

 MFでは遠藤保仁(ガンバ大阪)、中村俊輔(横浜FC)、本田圭佑(ボタフォゴ)、香川真司(サラゴサ)、そして中田英寿の5人がピックアップされた。
 
 遠藤と中村は、ともに「日本サッカー界のレジェンド」であるとし、遠藤は「19年間に渡って日本サッカー界を牽引し続ける存在」、中村は「42歳になっても現役を続けているセルティックの英雄」と綴った。

 本田については「CSKAモスクワでの輝かしい活躍が彼をイタリアに導いたが、ミランでは輝かなかった」とやや辛口で、香川は「ドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドというステップアップは忘れがたく、スペイン2部サラゴサが現在地だとしても、日本の象徴で居続けている」と選出理由を述べている。

 1998年のフランス大会から3大会連続でW杯に出場した中田英寿は、「FIFA100に初めて登場した日本人選手であり、多くの世代にインスピレーションを与えてきた。2001年はローマにスクデットをもたらし、今は国際的に日本のブランドアンバサダーとして活躍している」と紹介している。

 そして、FWとして唯一チョイスされた岡崎慎司(ウエスカ)は、次のように評されている。

「キャリアの大部分を日本から離れて進化してきた、数少ない日本人のひとり。シュツットガルト、マインツを経て、レスターではプレミアリーグ優勝。そして(マラガを経て)ウエスカに渡った。日本サッカーの"記念碑"とも呼べるCFだ」

 最後にピオット記者は「アジア大陸で最強との呼び声高い日本は、進化を続けるだろう」と今後に期待を寄せ、10年後、20年後に再び選出されるベスト11は「予想できない」と綴っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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