「サッカーを変えた人…」“偉人”クライフは今でも凄い! FIFAが公開したスペシャル動画にファン熱狂

2020年04月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサに植え付けた哲学は今でも

オランダが生んだ“異才”クライフ。生きていれば25日が73回目の誕生日だった。 (C) Getty Images

 今なお、語り継がれるサッカー界の偉人が73回目の"誕生日"を迎えた。

 現地時間4月25日、2016年3月24日に他界した元オランダ代表MFヨハン・クライフのバースデーとなったこの日、現役時代に所属したアヤックスなどがSNSで偉大なる英雄を称える動画を公開。大きな反響を呼んでいる。

 クライフはサッカー界に革命を起こした、まさに異才だった。アヤックスのトップチームに昇格した1964年、11月15日のGVAV戦で16歳ながらにプロキャリアをスタートさせると、優れたテクニックと創造性、そして瞬間的なスピードでゴールを奪うプレーで人々を魅了した。

 74年に名将リヌス・ミケルス率いるオランダ代表の一員として出場した西ドイツ・ワールドカップでは、現代サッカーの基礎とも言える全員攻撃・全員守備の「トータルフットボール」を実践したチームを牽引。神出鬼没のプレーで、準優勝に貢献した。

 ちなみに後に自身の名前が冠となった「クライフターン」は、この大会のスウェーデン戦で生まれた。マッチアップした相手DFヤン・オルソンに「笑うほかになかったよ」と言わしめさせた妙技は、多くのファンを魅了した。
 

 84年に現役を引退してからは指導者に転身したクライフは、ただ勝つのではなく美しく勝利することをモットーにした確固たる信念を貫く。

 とくに88年に就任したバルサでの辣腕ぶりは際立っていた。「2トップを相手に4人もDFはいらない」という理由から3-4-3システムを採用するなど常に最先端のトレンドを生み出した一方で、フリスト・ストイチコフやロマーリオといったスター選手をスカッドに加え、"ドリームチーム"と呼ばれるサッカー史に残るチームを完成させたのだ。

 この時にクライフが植え付けた哲学は、自身が監督時代にカンテラから見出したジョゼップ・グアルディオラに受け継がれ、シャビやアンドレス・イニエスタ、リオネル・メッシ、セルジオ・ブスケッツらの名手たちとともに黄金時代が築かれた。

 68歳で他界したクライフの73度目の誕生日を受け、古巣アヤックスは現役時代のプレー集を公開。さらにFIFAも「素晴らしい思い出を残してくれたことに感謝する」というメッセージとともに74年大会を回想するムービーをアップロードした。これに熱狂したファンからは、次のようなコメントが寄せられている。

「彼はヨーロッパで歴代最高の選手だ」
「サッカーを変えた人」
「クライフがいなければ今のサッカーは存在しない」
「永遠なるレジェンド」
「今見ても遜色ないくらい優雅なプレーをする」

 美しいプレーと革新的な名言の数々で、多くの人々の記憶に焼き付いて離れないクライフ。これからも永遠に語り継がれていくことだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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