「ファーガソンがバルサへ…」C・ロナウドとメッシの“共闘”が実現寸前だった!? 元マドリー会長が告白!

2020年04月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「宿敵の強化に繋がる」と毛嫌いしたファーガソンの行動とは?

サッカー界の代表するスターであるメッシ(左)とC・ロナウド(右)には同じチームでプレーする可能性があった(!?) (C) Getty Images

 現代サッカー界の"2大巨星"リオネル・メッシとクリスチアーノ・ロナウド。文字通りのライバル関係にある両雄が、もしも同じチームでプレーしていたら……。そんな想像を頭によぎらせた経験のあるファンは少なくないだろう。

 そんなフットボール・ファンの夢が過去に"正夢"に変わりそうだったことが判明した。その事実を証言したのは、2009年1月までレアル・マドリーの会長だったラモン・カルデロン氏だ。

 カルデロン氏がレバノン・メディア『Al Mayadeen』で明かしたのは、2008年夏のことだ。当時、マンチェスター・ユナイテッドの大黒柱として君臨していたC・ロナウドは、さらなるキャリアアップを図ろうと移籍を模索。その情報を聞きつけたマドリーは、いち早くユナイテッドへエースの買い取りを申し出たという。

 しかし、ユナイテッドの"御大"サー・アレックス・ファーガソンがそれを拒んだ。新たな銀河系軍団を生み出そうとしていたマドリーからのオファーが「宿敵の強化に繋がる」と嫌ったのだ。

 カルデロン氏は、こう語っている。

「あれは難しい交渉だった。クリスチアーノ本人は我々に対して明確な意思を示し、マドリーに来ることを望んでいた。だが、ファーガソンが退団を望んでいなかったんだ。マドリーが欧州戦線において強大なライバルになると踏んでいたから、売ることを拒んだんだ」
 
 ユナイテッドの強化を一任されていたファーガソンは、キャリアアップを望む"愛弟子"のために重い腰を上げ、マドリーの永遠のライバルに売り込みをかけたのだという。

「ユナイテッドも多くのタイトルを獲得していたが、レアル・マドリーはそれ以上に獲っていた。そういうことも気に食わなかったファーガソンは、バルセロナに逆オファーを出した。そう、あのバルセロナだ。彼らはファーガソンからのオファーに感激していたようだね」

 しかし、周知の通り、C・ロナウドは2009年の夏に当時の史上最高額となる9400万ユーロ(約123億円)でマドリーへ移籍。バルサへの電撃入団並びにメッシとの共闘は幻となったのだ。カルデロン氏は、最終的にはファーガソンの意向ではなく本人の意思が尊重されたと主張している。

「クリスチアーノもバルサに売られそうだとハッキリと口にしていた。だが、彼は我々とマドリーに来る約束を交わしており、その意志を曲げることはしなかった」

 メッシとC・ロナウドがジョゼップ・グアルディオラ監督の率いていた当時のバルサで共にプレーしていたら、どのようなチームが完成していたのか。やはり興味は尽きない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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