「無駄にしたくなかった」なぜ久保建英はマジョルカへのレンタル移籍を決断したのか?

2020年04月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

マドリーでのプレシーズンで手応え

レンタル先のマジョルカで違いを作り出している久保。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

 現地4月11日付けのスペイン紙『AS』が、久保建英のインタビューを大々的に掲載した。

 昨年6月にレアル・マドリーと電撃契約を結んだ日本代表MFは、周知の通り、現在はマジョルカにレンタルされている。

 昨夏のプレシーズンは、マドリーのトップチームのキャンプに参加し、トレーニングマッチでは周囲の期待以上のプレーを披露。当初はレジェンドのラウール・ゴンサレスが率いるカスティージャ(Bチーム)でプレーする予定だったが、「3部でプレーさせるのは勿体ない」という意見もあがり、結局は1部クラブへレンタル移籍することになった。

 バジャドリーなど複数のクラブがレンタルの打診があるなか、最終的に選んだのはマジョルカでの武者修行だった。なぜ、カスティージャや他のチームではなく、この昇格クラブだったのか。18歳のサムライ戦士はこう答えている。

「プレシーズンに他のトップチームの選手と対戦でき、思ったよりも通用しました。それで、1部でプレーする可能性があると思いました。マジョルカは熱心に関心を示してくれて、僕を信頼してくれました。カスティージャのラウール監督は、とてもよくしてくれて快適でしたが、このオファーが届き、無駄にしたくありませんでした」
 
 そのマジョルカで、久保はここまで24試合に出場して3ゴール・2アシスト。レギュラーを外れる時期もあったが、攻撃で違いを作り出し、定位置を奪還した。中断前の3試合はチームが挙げた全5ゴールに絡む圧巻のパフォーマンスを披露するなど、着実に成長を遂げている。

「とくに試合で、攻撃と守備の両面で多くのことを学んでいます。僕が成長するのをとても助けくれていますし、このまま続けていきたい」

 どのポジションが最もやりやすいか――。その質問には、「ゲームにもよりますが、マジョルカではほとんど右ウイングをやっているので、とても快適です」と返した日本代表MFは、こう続けている。

「理想的なポジションは、攻撃ミッドフィルダーですね。ライン間でボールを受け、ドリブルをして、そこからパスやシュート、その他のアクションをする。それが理想ですが、右サイドもとてもやりやすい」

 レンタル先で確かな手応えを感じている様子の久保。降格圏の18位に沈むチームを残留に導くのが、再開後最大のミッションとなる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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