世界87リーグの過去5年のクラブ別選手起用数ランキングが発表!欧州5大リーグ&J1リーグの最多・最少は?

2020年04月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

南米勢がトップ3を独占

下部リーグにいたということもあるが、久保が所属するマジョルカも起用した人数が多いチームだ。(C) Getty Images

 2015年1月以降の約5年で、各クラブが起用した選手の数にはどんな違いがあるだろうか。

 そんな疑問に数値で答えたのが、スイスを拠点とするサッカー関連調査機関の『CIES Football Observatory』だ。4月7日、2019年シーズンないし2019-20シーズンの世界89のトップリーグを対象に、2015年1月以降の起用数をランク化した。

 最も多かったのは、176人のデポルティボ・パスト(コロンビア)だ。2位は162人でデポルティボ・カピアタ(パラグアイ)。3位は154人でアトレティコ・ウイラ(コロンビア)と、トップ3を南米勢が独占している。

 トップ10のうち7クラブ、トップ20のうち14クラブが南米勢だった。CIESは、全体的により裕福なリーグほど起用数が少ない傾向があると指摘している。なお、最少は44人の上海上港(中国)だった。続いたのが、48人の浦和レッズとストヤルナン(アイスランド)だ。
 
 欧州の強豪もやはり起用数はあまり多くなく、例えばマンチェスター・シティは52人、レアル・マドリーは54人、バイエルンは59人だった。

 いわゆる欧州5大リーグで、最も起用数が少なかったのは、ラ・リーガのアスレティック・ビルバオ。"バスク純血主義"を貫き、移籍市場での動きが極端に少ないため、納得の数字と言えるだろう。一方、最も多かったのが同じくスペインのグラナダの119人で、2位は久保建英が所属するマジョルカの114人だった。

 なお、2019年にJ1を戦ったクラブでは、名古屋グランパスエイトが81人で最多。80人の湘南ベルマーレ、74人のヴィッセル神戸、70人の松本山雅やサガン鳥栖と続いている。なお、18クラブ中、大分トリニータだけデータがなかった。

 平均値では、J1は26.46人。欧州5大リーグでは、ブンデスリーガが25.18人ともっとも少なく、プレミアリーグ(25.20人)、ラ・リーガ(26.0人)、セリエA(26.55人)、リーグ・アン(26.58人)と続いた。

 もちろん、約5年という期間中に世代交代に踏み切ったり、クラブを巡る状況の変化が起用人数に影響を及ぼしたケースもあるだろう。一概に「選手の入れ替わりが多いクラブ/リーグ」と早計に結論づけることはできない。ただ、安定度を知るひとつの材料にはなるかもしれない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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