「最良のタイミングだ」韓国に帰国中のソン・フンミンが海兵隊に急きょ入隊で“兵役義務”を消化へ

2020年04月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

3週間の基礎軍事訓練がマスト

韓国でリハビリに取り組んでいるソン・フンミン。このまま3週間の軍事訓練に突入するのか。(C)Getty Images

 韓国サッカー界のスーパースターが海兵隊に入隊か。韓国や英国の大手メディアがこぞってその可能性を報じている。

 トッテナム・ホットスパー所属のFWソン・フンミンは現在、母国韓国に帰省中だ。2月にプレミアリーグで右腕を骨折して、手術のために一時帰国。その間に新型コロナウイルスの脅威が英国内でも広がり、クラブに戻ったソンは2週間の自宅隔離を余儀なくされた。

 プレミアリーグの再開は早くても4月30日で、それ以降に延長される、あるいは無観客試合やシーズン打ち切りの芽も出てきた。先行きが不透明となるなか、ソンは3月28日にクラブの承認を受けて韓国に再度帰国。正式発表は「個人的な理由による」だったが、どうやら兵役に従事するのが目的だったようだ。

 韓国メディアによると、ソンの関係者が「4月20日から済州島で海兵隊の基礎軍事訓練が行なわれる。そこに参加する意向だ」と明かしたという。2018年のアジア大会決勝で日本を下した韓国代表。そのメンバーだったソンは「金メダル奪取」で兵役免除の資格を得たが、すべての義務を回避できるものではない。海兵隊の場合は3週間の基礎軍事訓練と、500時間の社会奉仕活動が科されている。

 
 一両日中にプレミアリーグは今後の日程に関して重大な決定をするとされており、その結果を受けてからソンは入隊するか否かを最終判断する予定だ。

 ただ関係者は、「まだ骨折からのリハビリの最中で、軍事訓練を受けるとしてもそこに負荷がかからないように配慮される。プレミアリーグがもし5月に再開されても試合に出るのは厳しい状況だけに、このまま韓国に残って兵役を消化する公算が高い。最良のタイミングだろう」とコメントしている。

 今シーズンの顛末がどうなるにせよ、来シーズンのプレミアリーグは8月開幕が濃厚だ。なかなか3週間の兵役に費やす時間が取れないため、ソンがこのまま海兵隊に入隊すると見る向きが強くなっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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