「彼はうちに来たいと思ってる!」カバーニのボカ電撃移籍に進展!? クラブのSDが交渉をほのめかす

2020年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「うまくいけば、物事は早く進むだろう」

7シーズンに渡ってパリSGでプレーしてきたカバーニが、ボカへ移籍することになれば、話題となることは必至だ。 (C) Getty Images

 今夏にフリートランスファーとなることで、その去就が注目を集めているのが、パリ・サンジェルマンに所属するウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニだ。

 今年6月にパリSGとの契約が満了となるカバーニは、いまだ延長交渉をしておらず、このままならフリーとなることが濃厚。そのため、今冬に契約寸前だったアトレティコ・マドリーやチェルシー、さらに古巣のナポリなど複数のビッグクラブによる獲得競争が早くも水面下で熾烈を極めているとされている。

 そんな33歳の熟練FWの去就に関して、にわかに浮上しているのが、アルゼンチンの超名門ボカ・ジュニオルスへの電撃移籍だ。

 移籍金はかからないとはいえ、カバーニの高額なサラリーの問題を考えれば、ボカにとってはリスクの小さくないオペレーションとなるが、日増しに現実味を帯びているという。

 チリ・メディア『Radio Cooperativa』の取材に応じたボカのホルヘ・ベルムデスSD(スポーツ・ディレクター)は、カバーニ獲得が以前よりも具体的に話し合われていることをほのめかした。

「カバーニは我々に素晴らしい手助けをしてくれており、とても協力的だ。彼はボカに来たいと思っている。彼が来れば、それは本当の野心を抱いてのことである。とても明確な兆候だ。フアン・ロマン・リケルメ(現ボカ副会長)とディエゴ・フォルランの関係、それからカバーニの位置づけはよく知られている。うまく行けば、とても早く物事が進むだろう」

 同氏が口にしたリケルメとフォルランは、かつてビジャレアルで共闘し、親友の間柄であり、さらに後者とウルグアイ代表でコンビを組んでいたカバーニとも交友関係があると言われている。それだけに金銭面を超越した契約が結ばれる可能性はゼロとは言い切れない。
 
 一方、アルゼンチン紙『Ole』では、ボカのホルヘ・アモール・アメアル会長もカバーニの獲得について持論を展開している。

 これまで「カバーニは確かに良い選手だ。重要なタイトルを獲れるかもしれない。だけど、我々には今、テベスがいる」と交渉に難色を示していたアメアル会長だったが、現地時間3月31日の記事ではこう答えている。

「カバーニのような選手が我々のクラブのユニホームを着たいと言ってくれることを光栄に思う。ただ、現実的なことを話せば、我々の経済力は、彼の水準にない。我々は今いる選手たちを信頼している。彼らが『イエス』と言えばいいね。今更、カバーニが偉大な選手であるかどうかに異議を唱える必要はないだろう」

 現在13年ぶりの南米制覇に意欲を燃やしているボカ。仮にカバーニ獲得が実現できれば、悲願達成のための重要なトリガーとなり得るが、果たして、エポックメーキングな交渉を成立させられるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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