「先が見えない状況だ」神戸のフィンク監督がドイツ紙に語った、酒井高徳の状態と日本の“コロナ禍”

2020年03月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ゴウは順調だよ」

ドイツ紙のインタビューに応じたフィンク監督。写真:徳原隆元

 3月30日、J1のヴィッセル神戸が、DF酒井高徳が新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを発表した。Jリーグの選手としては初の感染者となる。

 酒井は自身のインスタグラムで「本当に申し訳ございません」と謝罪を表明。体調も悪くなく元気だというが、嗅覚や味覚に異常が残っているようで、「1日でも早く治して皆さんに元気な姿を見せれるように頑張ります」と発信している。

 そんななか、酒井が昨夏まで過ごしたハンブルク(ドイツ2部)の地元紙『Hamburger Morgenpost』が、神戸のトルステン・フィンク監督のコメントを紹介した。

 かつてハンブルクでも指揮を執ったドイツ人指揮官は、酒井に状態について質問を受けると、「ゴウは順調だよ。すべていい方向に進んでいると思う」と回答した。

 また、Jリーグについては、このように語ったという。

「先が見えない状況で、どうすればいいのかも分からない。我々は2週間ごとに自宅にいなければならない。シーズンは5月9日に再開のはずだったが、今はそれが機能する方法だとは思えない」

 そして、日本のコロナ禍の状況を「(濃厚接触しないように)人々は他人と距離を置いていた。多くのことは普段通りだった。しかし、今後はそれが変わっていくだろう」と説明した。

 神戸の発表によれば、酒井以外には感染が疑われるような症状を訴えている選手はいないという。ブンデスリーガと縁のある酒井の状態、そしてJリーグの再開の行方は、ドイツでも関心が集まっているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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