「リバプールの優勝を認めるべき」シティMFのまさかの“ライバル擁護発言”が物議!

2020年03月30日 ワールド

恩師クロップを慮った?

リバプールの優勝認定問題に意見したギュンドアン。(C)Getty Images

 プレミアリーグは現在、新型コロナウイルス感染の影響で、4月30日までの中断を強いられている。現状では再開の目処が立たず、さらなる延期が確実視されている。
 
 リーグは6、7月にずれこんででも今シーズンを完結させたい意向だが、そうなると来シーズンにも影響が出るため、いっそのこと中止にしてしまったほうが良い、という意見もある。
 
 もしシーズンを中止した場合に議論となるのが、2位のマンチェスター・シティに25ポイントの差を付け、30年ぶりのトップリーグ制覇まであと2勝に迫っているリバプールの優勝を認めるか、という点だ。戴冠を容認すれば、欧州カップ戦の出場権や降格も中断前の順位で確定することになり、不満が上がるのは必至だからだ。
 
 そんななか、覇権を争うライバルであるリバプールの戴冠認定を後押しした選手がいる。マンチェスター・シティのイルカイ・ギュンドアンだ。
 
 英公共放送『BBC』によると、ドイツの放送局『ZDF』の取材で「シーズンが打ち切りになった場合、リバプールにトロフィーを与えるべきか」と尋ねられたドイツ代表MFは、「そうだね、僕はOKだ」と返答。「スポーツマンとしてフェアでなければならない」とコメントしたという。
 
 ただ、そうなれば、降格圏にいるにとっては納得のいかない結果となるため、決定が困難であることも認めている。
 
「さまざまな意見がある。満足なシーズンを送ってきたクラブにとっては、いま無効となれば明らかに良くないだろう。一方で、うまくいかずに降格圏にいるクラブは、願ったり叶ったりだ」
 
 ライバルチームの選手が発したこの発言は物議を醸し、「真のスポーツマンだ」「素晴らしい」「品格がある」と賛辞が寄せられた一方で、"白旗宣言"とも受け取られかねないコこともなり、「愚かな男だ」「何の解決にもなっていない」といった批判の声もあがっている。
 
 ドルトムント時代の恩師であるリバプールのユルゲン・クロップ監督への配慮も少なからずあったのか……。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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