「正直うんざり…」「信じられない」パラグアイ代表DFがサッカー界の“トイレットペーパーチャレンジ”に嫌悪感!

2020年03月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

新型コロナウイルスの影響で流行に

ボカでプレーするJ・アロンソはサッカー界のブームに苦言を呈した。 (C) Getty Images

 新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大し、日々深刻な状況となっている。

 サッカー界も各国で公式戦が中断を余儀なくされ、小さくないダメージを負っている。

 そうしたなかで、サッカーファンを楽しませようと、フットボーラーたちの間で流行しているのが、ステイホームチャレンジまたはトイレットペーパーチャレンジなどと呼ばれるSNSを使った"挑戦"だ。

 トイレットペーパーでリフティングをしたり、手洗いやうがいをレクチャーしたりと、選手によって方法は様々だが、これまでにリオネル・メッシやポール・ポグバ、パウロ・ディバラなど数多くの世界的プレーヤーが挑戦。退屈な日々を送るファンはその妙技に酔いしれている。

 だが、この流行に異議を唱えたフットボーラーがいる。アルゼンチンのボカ・ジュニオルスでプレーするジュニオール・アロンソだ。
 
 フランスのリールでのプレー経験を持つ27歳のパラグアイ代表DFは、アルゼンチン・メディア『Radio Del Plata』の番組内で、各所で生活必需品の品切れ・品薄という事態が起きている中でのサッカー界のブームに嫌悪感を表わした。

「昨日も僕はトイレットペーパーをリフティングすることについて考えていたが、正直言ってうんざりだ。今日起きて、リフティングする動画を見つけたら、その選手はきっと疲れているんだと考えるよ。みんなしてトイレットペーパーを使って何しているんだよって思う。さっぱりわからない」

 現在、パラグアイからブエノスアイレスへの単身赴任中の父親でもあるJ・アロンソは、さらにこう続けている。

「スーパーマーケットに行けば、物が売り切れていたり、入荷日が未定の店もある。それなのに彼らはたった数分の短い動画を作るためだけに貴重なトイレットペーパーを乱雑に扱っていることが、僕には信じられない。このウイルスとの戦いは僕ら全員の問題であり、僕らにも影響は及ぼすよ。だからこそ100パーセントの努力をしないといけないんだ。謙虚にね」

 トイレットペーパーチャレンジに臨んだ選手たちには、もちろん気はない。だが、困窮する世界の状況を思えば、J・アロンソの意見も一理あると言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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