「プロフェッショナルな観点で言えば…」世界を知る元セレッソ大阪FWフォルラン、カバーニのボカ移籍説を語る!

2020年03月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

“ゼロ円”移籍が可能となるが…

カバーニ(左)とはウルグアイ代表で攻撃ユニットを組んでいたフォルラン(中央)が、元同僚の去就を語った。 (C) Getty Images

 にわかには信じがたい移籍の可能性が浮上している。

 パリ・サンジェルマンに所属するウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが、アルゼンチンの超名門ボカ・ジュニオルスへ加入するというのだ。

 ウルグアイ紙『Ovacion』によれば、今年6月にパリSGとの契約が満了となるカバーニは、フリーで移籍が可能となる。そのため、今冬に契約寸前だったアトレティコ・マドリーやチェルシー、さらに古巣のナポリなど複数のビッグクラブによる獲得競争は必至だが、ボカも参戦したというのだ。

 移籍金はかからないとはいえ、ヨーロッパでのキャリア続行を希望している言われる本人の意向や、何より高額なサラリーの問題もあり、ボカにとっては簡単ではないオペレーションとなる。

 カバーニは以前に「ボカは攻撃的で惹かれるチームだね」と憧れを口にしていたとはいえ、実現する可能性はあるのか? そんな気になる話題について、ウルグアイ代表でカバーニと攻撃ユニットを組み、セレッソ大阪でもプレーしたディエゴ・フォルランが答えている。
 
 現在、母国の名門ペニャロールでの監督生活を送っているフォルランは、アルゼンチン紙『Ole』の取材に対し、「カバーニがボカでプレーすることは想像できるよ」と回答。そのうえで、移籍の実現性について語った。

「もちろん、彼のようにキャリアのピークにある南米出身のスタープレーヤーが戻ってくるのは、経済的な問題もあって簡単じゃない。彼らがヨーロッパで受け取っている金額と、ここで受け取るものは比較できないほどの違いがある。

 ただ、経済的な面を深く考えず、あくまでプロフェッショナルな観点から考えれば、ボカへの移籍はカバーニにとって興味深い、大きなチャレンジになるはずだ。それは素晴らしい挑戦だと言えると思うよ」

 ちなみにカバーニ獲得について問われたボカのホルヘ・アモール・アミール会長は、次のように答えている。

「カバーニは確かに良い選手だ。重要なタイトルを獲れるかもしれない。だけど、我々には今、テベスがいる。彼がプレーを望んでいるかぎり、問題ないだろう」

 この発言を聞く限り、ボカが小さくないリスクを伴うカバーニ獲得の大勝負に出る可能性は少ないように思えるが、はたして……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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