【DAZN配信TM】静岡ダービーは清水が3-2逆転勝利!磐田は五輪世代・小川航基が先制弾

2020年03月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

清水は、Jリーグの開幕戦からシステムを変更。

昨季のJ1リーグでは1勝1敗だった“静岡ダービー”。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 3月28日、トレーニングマッチの清水エスパルス対ジュビロ磐田の"静岡ダービー"が、IAIスタジアム日本平で行なわれ、3-2で、清水が逆転勝利を収めた。この試合は、DAZNによって映像配信された。

 磐田は、軽いねんざでこの日ベンチ外となったルキアン以外は、開幕戦と同じメンバーで挑んだ。ルキアンの抜けたFWには、今季昇格してきたルーキーの三木直土が、水戸ホーリーホックへの武者修行帰りの小川航基と2トップを組んだ。

 試合は、昨季終盤のフェルナンド・フベロ監督の戦術が浸透している磐田が安定感のある戦いぶりを見せる。清水のハイラインに苦しむ時間帯もあったものの、しっかりと無失点に抑え、今季新加入の2トップが攻撃のアクセントとなる。

 この試合のファーストシュートは、FC東京から磐田に加入した大森晃太郎の強烈なミドルシュート。その後も右サイドを起点に、磐田がゴール前へ効果的なパスを供給していく。

 すると35分、左SBの宮崎智彦が高い位置でボールを奪うと、そこから清水ディフェンスラインの背後にスルーパスが供給される。オフサイドぎりぎりのタイミングで上手く抜け出した小川航基が、飛び出してきたGKを冷静にかわし、無人のゴールへ流し込み、1−0と磐田が先制に成功する。

 試合前に両監督が「ダービーはたとえ練習試合でも重要な戦い」と語っているように、ピッチ上でもその激しさが増して行く。

 44分にはファン・ソッコが足をつり、ノリエガ・エリックと交代。2本目の立ち上がりにはDF裏に抜け出した小川航基がGKと接触。少し足を痛めた様子で、56分に山田大記と交代となった。
 
 一方の清水は、Jリーグの開幕戦の4−4−2から、3−4−3にシステムを変更。前線から守備に出るなど、高い位置で積極的な姿勢をみせると、J開幕戦でも得点を挙げたティーラシンが鋭いシュートを連発。しかし、前線からの守備でハメきれず、ティーラシンも孤立気味とクラモフスキー監督の戦術が浸透しきっているとは言えない状況だった。

 それでも65分、清水は右サイドの奥井諒からのクロスに、中村慶太がファーサイドで反応し、ヘディングでゴール前へ折り返すと、走りこんできた後藤優介がダイビングヘッドでネットを揺らし、1−1の同点に追いつく。

 試合終盤には両チーム選手の入れ替えが続き、"ダービー"ならではの気迫のこもったプレーが続く。

 80分に磐田がルリーニャのクロスボールを伊藤洋輝がヘディングで合わせ、2−1とリードに成功すれば、清水も86分に左サイドからのクロスに後藤が頭で合わせ、この日2得点目で2−2の同点に。そして試合は、終了前のラストワンプレーで最終ラインの背後に抜け出した金子翔太がゴールを奪い、清水が3−2と逆転に成功し、タイムアップとなった。

 トレーニングマッチ1本目と2本目はトータルスコア3−2で、1試合目は清水が勝利を収めた。

 DAZN配信は行なわれないが、この後3本目と4本目のトレーニングマッチが行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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