「あなたの魂は誰も壊せない…」闘病中の母のために“坊主”になったA・マドリーのアルゼンチン代表FWに感動の声相次ぐ

2020年03月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

最愛の母のために――

自身も心臓病を患った経験を持つコレアは、母親のために行動を起こした。 (C) Getty Images

 一枚の写真に反響が集まっている。

 現地時間3月26日にアトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWアンヘル・コレアが自身のインスタグラムで公開したのは、母親との2ショット。しかも、25歳の彼は、自らの髪の毛を大胆にも丸刈りにしてニッコリと笑みを浮かべながら写っているのだ。

 一体なぜ、コレアは丸坊主にしたのか。それは、ほかならぬ隣に写っている最愛の母マルセラさんが、深刻な癌との闘病生活を送っているためだった。

 10歳で父親を失っていたコレアにとって、9人兄弟を一人で養ってくれたマルセラさんは、まさに最愛の人。彼は母を幸せにするためにサッカーに人生を懸けてきたと言っても過言ではないだろう。
 
 現在は回復傾向にあるというものの、いまだ闘病を余儀なくされているマルセラさんを想い、自らの髪の毛を刈り込んだ若きアルゼンチン代表FWは、投稿でこうメッセージを綴っている。

「この戦場において、敵に休戦の時はない。ただ、相手はあなたの身体に触れることはできるが、あなたの魂までは壊せない。彼らはあなたの肉体をむしばむかもしれないが、あなたの信仰は砕けない。彼らはあなたが何ものであるかを打ち崩せない。あなたの精神力は何よりも強い。あなたはこの戦いに勝利した僕らの戦士だ。僕らはあなたをこれまで以上に愛しています」

 母親への愛に満ちたメッセージは、地元メディアやファンにも反響が拡大。アルゼンチン最大の日刊紙『Ole』が、「感動的なジェスチャーだ」と綴れば、地元紙『La Nacion』は「孝行息子の感動的な言葉だ」と絶賛。さらにインスタグラムにはファンから「偉大なる選手だ」や「僕らは君と君の家族とともにある」「必ず戦いに勝てる」「涙が止まらない」「感動的な一枚だ」など1520件以上のコメントが殺到した。

 母との連帯感を示したコレア。その想いと言葉は人々の心に強く響いている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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