「胸が張り裂けそう」1000試合以上に足を運んだ38歳男性サポーターが、新型コロナで死去。英クラブや選手が哀悼の意

2020年03月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「いつだって彼はスタジアムにいた」

イングランドのチャールトン・Aを支えた、スーパーなファンがひとり、新型コロナでこの世を去るという悲しい出来事が起きてしまった。 (C) Getty Images

 フットボール発祥の英国から、悲しいニュースが舞い込んできた。

 チャールトン・アスレティックス(イングランド2部)は現地時間3月26日、公式ツイッターアカウントを通じて、あるメッセージを発信した。

「チャールトンにおいて最も献身的で誠実、そして人気のあるサポーターのひとりであるセブ・ルイスが、38歳で亡くなったという一報を聞きました。我々は、本当に打ちのめされています」

 英メディア『talkSPORT』によれば、ルイスさんは新型コロナウイルスの影響でリーグが中断するまでの間、ホームにもアウェーにも試合に足を運ぶ熱心なファンのひとりだったそうだ。これまでに1076試合に参加し、チームも、選手も、サポーターたちも知らない者がいないほどの有名人だった。

 だが先日、ヨーロッパで猛威を奮う新型コロナウイルスに罹患して亡くなったという一報がクラブに伝えられた。38歳という若すぎる死に、クラブだけでなく在籍選手たちからもルイスさんの訃報を悼む声が上がった。

 さらに、かつてはチャールトンに在籍し、現在リバプールに所属するジョー・ゴメスは、クラブの投稿を引用し「セブのために祈りを。彼の家族のため、思いを馳せよう」と発信。同様に、レンジャーズに渡っているジョー・アリボやウエストハムのジョシュ・カレンらも「彼と彼の家族を想う」と追悼のメッセージを綴っている。

 また、サポーターからも、その死を悼む声が止まない。

「若すぎるだろう」
「胸が張り裂けそうだ、いつも彼の姿を目にしていた。クラブにも、選手にもとても愛されていた」
「悲しすぎる。なぜこんなことになってしまったんだ」
「いずれはレジェンドになったはずなのに、今、セブのことをそんな風に呼びたくなかったよ…」

 だが、彼らは嘆くだけではなく、親愛なるサポーターのために団結する思いを固めている。

 「#StayHomeForSeb(セブのために家に居よう)」というハッシュタグが作成され、多くのサポーターがこれに賛同。哀悼の意を込め、自宅に留まることを誓う投稿が相次いだ。

 「セブの死を決して無駄にしてはいけない」。その思いはチャールトン・アスレティックスのサポーターの胸に強く刻まれたに違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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