「財政的大惨事から救える」プレミア再開は6月1日と英紙が報道! 来季は通常通り8月開幕の“強行軍”に

2020年03月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

超過密日程は不可避か

リバプールが優勝目前のプレミアリーグ。その再開スケジュールは大きな話題となりそうだ。 (C) Getty Images

 サッカーの母国がリーグ再開に向けて動き出した。

 現地時間3月21日、英紙『Telegraph』は、プレミアリーグが6月1日から2019-20シーズンを再開したうえで、翌20-21シーズンを通常通り8月に開始することを検討していると報じた。

 世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスは、サッカー界にも深刻なダメージを与えている。とりわけ感染者が急増しているイタリアやスペインをはじめとする各国リーグに加え、チャンピオンズ・リーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)も延期が決定。今年6月に開幕予定だったEURO2020も来夏に延期が決まった。

 そんななか、プレミアリーグは、当初4月4日から再開予定となっていたが、今月19日に選手やスタッフ、サポーターの安全確保を理由に4月30日まで延長することを発表していた。

 しかし、ヨーロッパでの感染拡大が収束の気配を見せず、4月30日以降も再開は難しいとの見方も強まるなかで、『Telegraph』がすっぱ抜いたのは、6月1日から6週間以内に今シーズンを終わらせるという計画だ。

 同紙によると、プレミアリーグは6月1日以降に再開し、6週間以内に2019-20シーズンを終わらせ、8月8日からの新シーズン開始を狙っているという。

 ここまで切羽詰まった日程を組むのは、放映権料が絡むからだ。記事は次のように綴っている。

「10週間後のプレミア再開はあくまでも目標だが、その可能性は高い。新シーズンを8月に始めるのは、大半のクラブにとって重要な収入源となっている国内および国際テレビの放映権のためであり、それは今シーズンを終わらせることと同様に重要なことだ。それで巨額の資金が動き、各クラブを財政的大惨事から救い出せる」

 なお、今シーズンのプレミアリーグでは、マンチェスター・シティとアーセナル、シェフィールド・ユナイテッド、アストン・ビラが残り10試合、そのほかは残り9試合となっている。FAカップやCL、ELに勝ち残っているチームもあり、前述のスケジューリングでは、再開後の超過密日程を強いられるのは必至。選手や現場から不満の声が上がるのは避けられそうにないが……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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