「こんなにすぐイタリアに慣れた選手は見たことがない」中国に移籍した元ボローニャ主将が冨安健洋を大絶賛!

2020年03月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「素晴らしい選手になるだろう」

今冬までボローニャでプレーしていたジェマイリ(左)が冨安(右)を称えた。(C)Getty Images

 ボローニャのキャプテンだったブレリム・ジェマイリは、今冬にかつての恩師ロベルト・ドナドーニが率いる深センに移籍した。

 新型コロナウイルスの危険が騒がれていた中国への移籍が決めた時には、イタリアをはじめとする欧州メディアが驚きを表わしたが、その後の状況は周知のとおりだ。

 3月19日付のイタリア紙『Corriere dello Sport』のインタビューで、ジェマイリはイタリアの人々に向けて、中国のように徹底した対応でウイルスの蔓延を阻むべきだと訴えている。

 一方で、ジェマイリは古巣ボローニャにも言及。「15~20ゴールを決めるストライカーがいない」と指摘した。ロドリゴ・パラシオに「規格外の選手」と賛辞を寄せたうえで、ジェマイリは「シニシャ・ミハイロビッチ監督が彼をあの位置で起用しているのは、ゴールゲッターがいないからだ」と述べた。
 
 守備に関しては、「偉大なディフェンダーを1~2選手」加えたいとしつつ、ジェマイリは「ダニーロとマッティア・バーニがよくやっていることを忘れてはいけない」とコメント。また、特に驚かされたチームメイトを問われると、日本代表の冨安健洋の名前を挙げている。

「トミヤスには生まれ持っての力がある。彼ほど2か月でイタリアに慣れた選手は見たことがない。とても素晴らしい選手になるだろう」

 なお、ボローニャでもっとも重要な選手には、「ミハイロビッチのメカニズム、ボローニャのプレースタイルからいえば、間違いなくロベルト・ソリアーノだ」と答えた。

 中断を余儀なくされたセリエAだが、EURO2020の延期が決定し、2019-20シーズンの完遂を目指している。暫定で10位につけるボローニャは、欧州カップ戦への切符を手に入れられるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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