「こんな状況でプレーできるか!」元チェルシーMFがトルコのクラブを電撃退団。リーグ継続に不満で決断

2020年03月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

大一番を前に想いを告白

経験豊富で貴重な戦力となっていたミケル。まさかの退団となった。(C)Getty Images

 新型コロナウイルスの蔓延により、いわゆる5大リーグをはじめとする欧州の各国リーグは軒並み中断を強いられている。

 そんななか、まだ継続して試合を行なっているリーグもある。トルコのシュペルリギもそのひとつだ。

 だが、そのことに疑問を持つ選手もいたようだ。英公共放送『BBC』が報じたところによると、現地時間3月17日、現在トップに立つトラブゾンスポルが、元ナイジェリア代表MFのジョン・オビ・ミケルとの契約解除を発表。原因は新型コロナウイルスを巡る発言にあったようだ。
 
 チェルシーでも長く活躍した32歳は、優勝争いをしているイスタンブール・バシャクシェヒルとの大一番を翌日に控えた14日、自身のインスタグラムにこう綴ったという。

「サッカーよりも人生のほうが大切だ。いい気分じゃないし、このような状況でプレーしたくない。このような重要な時には、誰もが家族や愛する人と一緒に家にいるべきだ。世界は逼迫した事態に直面しているのだから、シーズンは中止にするべきだろう」

 翌日の試合で、ミケルはベンチ入りしたものの、出番はなかった。そして、1‐1のドローニ終わった天王山から2日後、双方合意のうえで契約を解除し、退団が決まったという。

 記事によると、トルコの感染者数は、ミケルの投稿時点では6人だったが、現在は47人に到達。政府は感染拡大を防ぐため、学校や大学の閉鎖、スポーツイベントの無観客での実施、多数の国への渡航禁止などの措置を採っているという。

 はたして、ミケルが身をもって鳴らした警鐘は響くのか。トルコ・リーグの対応に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事