「彼は愚かなんだよ」ロナウジーニョ、釈放が認められずに勾留期間の延長が決定。弁護団も呆れ気味に…

2020年03月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

手錠をかけられる物悲しい姿で出廷

手錠をかけられて裁判所に出廷するロナウジーニョ。 (C) REUTERS/AFLO

 衝撃の決定が下された。

 パラグアイで偽造パスポートを使用して入国したとして地元警察で拘留されていた元ブラジル代表ロナウジーニョと兄のアシスが、引き続き身柄を拘束されることになったのだ。

 二人は今月4日にブラジルからシルビオ・ペティロシ空港の入国審査を通って、パラグアイに入った。しかし、宿泊するホテルでパスポートが偽物だと発覚。警察がロナウジーニョの滞在している部屋を捜索し、兄弟の身分証明書とパスポートを押収。検察から偽造公文書使用により訴追されていた。

 兄弟は7日、手錠をかけられたなんとも物悲しい姿で、裁判所に出廷。障がいのある子どもの支援団体が後援する会議とイベントに出席するためにパラグアイを訪れ、問題のパスポートは(すでに逮捕されている)主催者側の人間から手渡されたと釈放を訴えたが、裁判官は「逃亡する恐れがあるため二人の勾留を維持すべきだ」という検察側の意見を受け入れ、それを認めなかった。
 
 ブラジルの日刊紙『Folha de S.Paulo』の取材に応じたロナウジーニョの弁護団の一人は、今回の決定が「非合理的かつ独善的なものだ。何の権限で逮捕されたのか分からない」と訴えたうえで、次のように続けている。

「当局は、ロナウジーニョが、自ら犯罪を犯しているのを知らなかったことを考慮しなかった。彼は偽の書類を渡されたことを理解していなかったんだよ。彼は愚かなんだよ……」

 当初は釈放の予定だったが事態は急転。今回の決定により、ロナウジーニョは最大で6か月の間、地元警察の檻の中で勾留されることになった。華々しい成功を収めた現役時代を思うと、寂しさを覚えずにはいられない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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