【札幌加入会見】稲本潤一の背番号が「17」に決定!!

2015年01月16日 斉藤宏則

1500人のサポーターの前で盟友・小野とのエピソードも披露

札幌の野々村芳和代表取締役社長(左)と加入会見に臨んだ稲本(右)。「イナ」に引っ掛けて紹介した背番号17のユニホームを手にし、満面の笑みを浮かべた。 (C) 2015 H.F.C.

 元日本代表MFの稲本潤一の加入会見が16日、札幌市内中心部にあるサッポロファクトリーで、一般公開によって開催された。
 
 16時から行なわれた同会見は、報道申請が27社117人。会場に1500人のサポーターが詰めかけただけでなく、地元テレビ局が情報番組内で生中継するなど、昨夏に行なわれた小野伸二の加入会見同様に大きな注目を集めた。その光景を見た稲本は、「これだけたくさんの人が集まってくれて、ビックリしている。自分の持っているものすべてを出したい」と力強く語っている。
 
 川崎との契約が昨季限りで満了したことで、ワールドカップ出場3回、欧州トップリーグでも活躍した日本屈指のボランチのもとには、複数のJクラブからオファーが届いていた。そうしたなかで、新天地を北の大地に選んだ理由について稲本は、「川崎との契約が満了することが決まってから、わずか2日後に声をかけてくれた」と、真っ先にオファーを出した札幌の熱意を挙げている。
 
 同時に「言ってもいいのか分からないけど……(笑)」と切り出しながら、年代別代表の頃からともに日の丸を背負って戦ってきた盟友・小野から、直接電話がかかってきたことも明かした。
 
「伸二からは『札幌はすごくいいクラブ。バルバリッチ監督のサッカーもイナ(稲本)に合っていると思う』とアドバイスをもらった」と、今回の移籍には"稀代の天才MF"小野が黒子役として好アシストしたことも判明した。
 
 また会見では、札幌での背番号が「17」に決まったことも併せて発表された。
 
「この背番号については深い意味はないですけど、『17はイナ』なので覚えてもらいやすいのでは(笑)」と満面の笑み。フォトセッションではさっそく赤黒の17番に袖を通したが、「フランクフルト(ドイツ)でも赤黒のユニホームを着ていたので、たぶん似合うと思う」と、新たなシャツを着てプレーすることを心待ちにしている様子も見せた。
 
 J2でのプレーは今季が初めての経験となるが、「長いリーグ戦はプレミアリーグでも経験している」と望むところ。「怪我なく、全試合に出場したい」と目標も明確に口にした。
 
 会場では今季のホーム開幕戦(3月18日@札幌ドーム/長崎戦)後に、ピッチ上で行なわれる稲本との握手会に参加できる「稲本潤一加入記念スペシャルチケット」も100枚限定で販売され、多くのサポーターが購入。北海道スポーツ界に新たなスターがやって来た熱気は、真冬の札幌市内の寒さをも吹き飛ばした。

取材・文:斉藤宏則(スポーツライター)

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