なでしこ、岩渕真奈の技あり弾もスペインに1-3敗戦…五輪前最後の国際大会は黒星スタート

2020年03月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

前後半の立ち上がりに失点を喫する

前半終了間際に一時同点に追いつくゴールを挙げた岩渕(※写真は昨年のE-1選手権)。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 なでしこジャパンが3月6日、アメリカで開催されている国際大会のシー・ビリーブス・カップの初戦、スペイン戦に臨み、1-3で敗れた。

 東京五輪前の最後の公式大会となる第1戦で、日本はGKに山下杏也加、DFはセンターバックに熊谷紗希と南萌華を起用。サイドバックは右に清水梨紗、左に遠藤純が入った。中盤は、ボランチは杉田妃和と三浦成美のコンビ。右に中島依美、左に池尻茉由が入り、2トップは岩渕真奈と菅澤優衣香の組み合わせとなった。

 日本は立ち上がりの8分に失点。左サイドを破られ、最後はアレクシア・プテージャスに押し込まれた。その後もスペインに押し込まれる時間帯が続いた日本だが、前半終了間際の44分、右サイドからのクロスに岩渕が右足ダイレクトで合わせると、緩やかな放物線を描いたシュートはGKの頭上を越えてゴールに収まった。岩渕の技ありのボレーシュートで日本が同点に追いつき、前半を終了した。

 後半に入っても、スペインに主導権を握られた日本は、やはり立ち上がりに失点を喫してしまう。48分、日本は自陣でのパス回しからボールを奪われると、ルシア・ガルシアに押し込まれ再びリードを許してしまう。

 反撃に出たい日本だが、持ち前のパスワークはスペインのタイトな守備に阻まれ、アタッキングサードに入る場面がなかなか見られない。すると78分、相手のカウンターからディフェンスラインの背後を突かれ、再びルシア・ガルシアに右足で叩き込まれ、1-3と突き放されてしまう。

 日本は後半、田中美南、籾木結花、上野真実ら前線にアタッカーを投入して反撃の姿勢を見せるも、チャンスはごくわずか。86分に上野が最終ラインの背後に飛び出すも、これも相手GKの好守に阻まれた。

 結局、日本は1-3でスペインに敗れ、五輪前最後の国際大会の初戦を落としている。日本は現地3月8日、第2戦でイングランドと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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