サラーの私服はオシャレか? リバプールFWのファッションをスタイリストが徹底診断!

2020年03月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

いまいち方向性が定まっていない?

私服時のサラー。写真:Getty Images

 モハメド・サラーは基本的にすごく男前ですし、髭モジャな感じも今のトレンドにはピッタリ。ただ、個別の診断を見ていただければわかる通り、ファッションの総合力は現時点でまだまだといった印象ですね。

 まず、基本の方向性がいまいち定まっていないのかなと。ハイブランドの『プラダ』をはじめ、ストリートラグジュアリー系の『オフホワイト』や『バルマン』、トラッド系の『ニール・バレット』、モード系の『リック・オウエンス』と洋服の系統がバラバラで、スタイルに統一感がないですね。

 それと、フットボーラーにしては小柄で細身(175cm・71kg)なうえ、足も短いほうなので、もう少しパンツに気を遣いたい。ダメージ・ジーンズは上半身の洋服を台無しにしているケースが多く、またサルエルパンツも見る人の視線を無駄に下げてしまって短足が悪目立ち。両方ともあまりお薦めできません。
 
 とはいえ冒頭で言った通り、今っぽいイケメンで独特の雰囲気もあります。『GQ』や『エスクァイア』など世界的なファッション誌から声が掛かっているのは偶然ではないと思います。それらの誌面を飾っている時は凄腕のスタイリストが付いているはずなので、やはり素晴らしいコーデですね。

 つまりファッション的には、「才能はあるものの、まだ洗練されていない」というフェーズ。サッカー選手としてもスピードやテクニックは以前から評判でしたが、本格ブレイクは17年夏にリバプールに渡ってから。自分の個性に合うユルゲン・クロップ監督のカウンタースタイルに出会ってからでしたよね。

 それと同じで、自分の個性に合うスタイルに出会えれば、一気にオシャレになる可能性を秘めていると思います。あまり余計なことをせず黒ベースやワンポイント系のコーデにして、めちゃめちゃ濃い顔で語っちゃう的な感じが、個人的にはイチオシですかね(笑)。今後に期待したいです!!

診断:本庄克行(スタイリスト)
構成:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月5日号より転載

【画像】サラーの私服写真と診断結果詳細はこちら!
 
【スタイリスト・プロフィール】
本庄克行/2004年からフリーランスとして活動開始。現在は『UOMO』や『メンズノンノ』の誌面やブランドのAD、アーティストのスタイリングを手掛けるなど、多方面で活躍する。大のサッカー好きでもあり、とりわけデンマーク代表はU-21代表を追い掛けるほどの熱狂的ファン。1978年、東京都生まれ。
 
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