「負ける時は男らしく」「また自由にサッカーができる」クロップらリバプールの面々は無敗記録の終止符に何を思う?

2020年03月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファン・ダイクは「現実は難しい」と反省

連勝が止まったことで、メディアが騒然とするなか、リバプールの面々は冷静に敗戦を振り返った。 (C) Getty Images

 ついに記録が途切れた。

 現地時間2月29日のプレミアリーグ第28節で、リバプールが敵地でワトフォードに0-3と敗れ、19連勝を逃すとともに、2019年1月から続いていた連続無敗の記録も44試合で止まった。

 英公共放送『BBC』によると、リバプールがプレミアリーグで2試合連続複数失点を喫したのは、2016年12月以来のこと。また、首位チームが3点差で敗れたのは、2015年11月のマンチェスター・シティ以来(リバプールが4-1で勝利)。さらに降格圏のチームが首位チームに3点差で勝利したのは、1985年11月のレスター(マンチェスター・ユナイテッドに3-0)以来という。

 2003-04シーズンのアーセナル以来となる無敗優勝が消滅したリバプール。試合後、フィルジル・ファン・ダイクは、「ワトフォードの功績だ。彼らが良いプレーをした。とても規律があって、ファイトしていたね」と相手を称えたうえで、「それが現実だ。難しかったよ。僕らはもっとうまくやらなければいけない」と述べた。

「記録とかは全部メディアが騒ぐことだ。僕らはただすべての試合で勝利を目指すのみさ。次の試合に集中する。そこで勝利を目指す。僕らは謙虚さを保ち、よりハードワークしなければいけない」
 
 一方、ユルゲン・クロップ監督は、「ワトフォードを祝福するのがもっとも大切だ。彼らは十分に値した。それが見出しであるべきだ。我々はなすべきパフォーマンスをやれなかった」と話している。

「普段は自然にできていることができなかった。これまでの勝利やこれからの勝利は関係ない。より良いチームに敗れたと認めなければならない」

 だが、クロップは「むしろポジティブに見ているよ」と、無敗記録更新の重圧から解き放たれたとも語った。

「ここから我々はまた自由にサッカーできる。記録をつくろうとしなくていい。またサッカーの試合で勝利を目指すだけにできる」

「勝ち続けるのはいつだって難しい。今のような状況だと、皆が我々を負かすことに、より一層躍起になるが、我々にはそれがないわけだ。次から次へと試合は来るし、結局はみんな人間なわけだからね。勝つときは正しく、負ける時は男らしく、だ。結果を受け入れて次に進むだけさ」

 下位を相手に不覚を取ったリバプールは、すぐに巻き返せるか。チームは3日開催されるFAカップ5回戦でチェルシーと、7日にリーグ次節でボーンマスと対戦。11日にはチャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ・16第2レグで、初戦で0-1と敗れたアトレティコ・マドリーを本拠地アンフィールドに迎えることになっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】リバプールがワトフォードにまさかの敗戦! 歴史的一戦のハイライトはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事