「打ちひしがれている」リーズの元マドリーGKが人種差別行為で8試合の出場停止に!本人は判決に不満をぶちまける

2020年03月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「プロキャリアでもっとも難しい時期だった」

プレミア昇格を目指すリーズは、この守護神カシージャを失うことに……。(C)Getty Images

 イングランド・サッカー協会(FA)は2月28日、リーズの守護神キケ・カシージャに、8試合の出場停止処分を科すと発表した。

 2019年1月にレアル・マドリーからリーズに移籍したカシージャは、昨年9月のチャールトン戦で相手選手に対する人種差別行為があったと疑われていた。調査の結果、FAはカシージャを"有罪"と判断。出場停止と6万ポンド(約840万円)の罰金を命じた。

 英公共放送『BBC』によると、2019-20シーズンから導入された規則では、人種差別に関する規則の違反には最低6試合の停止処分が科され、度合いに応じて停止試合数が増える。

 決定後、カシージャはSNSで「本当に悲しく、打ちひしがれている」と声明を発表。「人種差別はサッカーやスポーツでも、社会のどんなところでも許されるべきではない」としたうえで、不満をうかがわせた。

「この5か月はプロキャリアでもっとも難しい時期だった。有罪の判決が実際の出来事を明確に反映しているとは、まったく思えない」
 
 カシージャは「家族、友人、同僚、これまでのプロキャリアでともに仕事したテクニカルチームの人たちならだれでも知っていると確信する。僕が人種差別の意味で言葉を使ったことはない」と主張している。

「キャリアを始めた時から、最大限のフェアプレー精神で、対戦相手に誠実に敬意ある振る舞いをしてきた」

 マルセロ・ビエルサ監督が率いるリーズは、35節を終えた時点で首位に勝点4差の2位につけている。3位フルアムとは5ポイント差。2003-04シーズン以来となるプレミアリーグ復帰を目指している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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