「ソウルからだからね…」新型ウイルスの影響でソン・フンミンが隔離へ。思わぬ災難にモウリーニョは?

2020年02月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

リハビリのために帰国したことで…

骨折のために韓国へ一時帰国したソン・フンミンが、予期せぬ災難に見舞われた。 (C) Getty Images

 本人にとってみれば、泣きっ面に蜂と言える状況かもしれない。

 現地時間2月28日、トッテナム・ホットスパーは、韓国代表FWのソン・フンミンが新型コロナウイルス対策のため、一時的に隔離されることになると発表した。

 5戦連続弾を決めるなど、公式戦32試合で16ゴール・9アシストと、ハムストリングの怪我で長期離脱中のハリー・ケインの穴を埋める大活躍を見せていたソン・フンミンは、今月16日に行なわれたアストン・ビラ戦(プレミアリーグ第26節)で、相手DFと競り合って、ピッチに投げ出された際に、右肘を骨折した。

 全治3か月とも言われる痛恨の怪我を負ったソン・フンミンは、3日後に絶大な信頼を置く担当医の下で手術と治療を受けるために母国へ一時帰国した。しかし、これが予期せぬ結果を生んだ。

 英紙『The Sun』によれば、韓国代表エースが戻った場所は、韓国国内で新型コロナウイルスが発生した場所から200キロ以内のエリアでだった。そのため、トッテナムはイギリス政府のガイドラインに従って、ソン・フンミンが治療を終えて戻ってきた時に、検疫のために最低でも2週間の隔離をしなければならなくなったのだ。

 ただでさえ、怪我によるストレスを抱えたなかで、外出禁止を余儀なくされるのは、小さくない負担を与えるのは、想像に難くない。

 ソン・フンミンに降りかかった災難について報じた英紙『Daily Mail』は、「クラブはソンが新型コロナウイルスに感染するリスクはないと考えている」と綴ったうえで、こう続けた。

「治療のために母国へ戻っただけだったが、今のところソンはコロナウイルスの影響を直接受けた最も有名なプレミアリーグの選手になってしまった」

 トッテナムのジョゼ・モウリーニョは、28日に開かれた記者会見で、愛弟子の状態について言及した。

「もうすぐイングランドに戻ってくるよ。ただ、いくつかの安全プロトコルに従わなければいけない。ソウルからのフライトだからね。我々はリスクを考えたうえで、いくつかの試合に出られるようにあらゆる可能性を探っていくことになる。(合流が)いつになるかは想像ができないがね。

(安全のプロトコルについて)クラブに専門家や政府から助言があったんだと思う。それについて私はコメントするつもりはないよ。専門家ではないからね。従うだけだ。彼がどこに行くのか? それを具体的に説明する術を知らないんだ。ただ、我々は政府の安全のためのプロトコルを受けるしかないと思っているよ」

 深刻化する新型コロナウイルスの影響を思わぬ形で受けることになってしまったソン・フンミン。クラブやファンは、一日でも早く戦線に復帰すること祈っているだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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