「これからの得点はすべて彼女に」「とても優しかった…」マンU新戦力イガロ、亡き姉に初得点を捧げ、“夢”を実現!

2020年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官やOBたちからも賛辞

亡き姉にゴールを捧げたイガロが、最愛の人への想いを語った。 (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドは2月27日、ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド・オブ32第2レグで、クラブ・ブルージュに5-0と快勝。敵地での第1レグでは1-1と引き分けていたが、アグリゲートスコア6-1でのベスト16進出を決めた。

 チームの2点目を決めたのが、オディオン・イガロだ。新型コロナウイルスの影響でウインターブレイク中のキャンプに参加できなかった冬の新戦力は、これまで公式戦3試合に出場したが、プレー時間はわずか、33分だったが、初先発の機会で期待に応えたかたちだ。

 英公共放送『BBC』によると、イガロは『BT Sport』の取材に対して、「素晴らしい瞬間だ。これを待っていた」と、喜びを露わにした。

「少しプレッシャーはあった。でも、ゴールを決めて、ユナイテッドでの得点記録を始めることができたよ。ユナイテッドは僕が若いころからサポートしてきたクラブだ。僕はこれを夢見ていたんだよ」

 得点直後、イガロは、ユニホームの下に着たTシャツを見せた。そこにプリントされていたのは、昨年12月に42歳の若さで亡くなった姉だった。クラブの公式メディア『MUTV』でナイジェリア代表FWは、「僕にとても優しかった。姉もユナイテッドの大ファンなんだ」と想いを馳せた。

「僕たちはこの瞬間を願っていた。今、僕はユナイテッドにいるけど、彼女はいない。だから、僕にとっては少し感情的だった。これからの得点はすべて彼女にささげると決めたんだ。彼女は天から僕を見守ってくれている」
 
 オレ・グンナー・スールシャール監督は、「私もストライカーだったから、初得点の大事さは分かる。彼は何度もゴールに迫っていた。得点嗅覚があるのが分かるだろう」と、イガロを称賛した。

「頭もキレていることを得点が示している。フアン(・マタ)にボールが向かった時に彼は反転し、フアンが折り返した時にはゴール前に詰めていた。天性のストライカーだ」

 OBたちからも賛辞が寄せられた。ポール・スコールズは『BT Sport』で、「正しいタイミングで加わった。ユナイテッドが彼に頼る必要があれば、彼は良い仕事をすると思う」と称賛。さらにオーウェン・ハーグリーブスも「アントニー・マルシアルやマーカス・ラッシュフォードなどと違うタイプだ」と述べた。

「これからシーズンが終わるまで、彼はユナイテッドでもっと得点すると思う」

 今シーズンいっぱいのレンタルで加入した30歳の点取り屋は、ここからインパクトを残していけるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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