ペップ采配ズバリ! マンCが逆転勝ちで8強へ前進。敗れたマドリーはS・ラモスを第2レグで欠く事態に…【CL】

2020年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

先手を取られた直後の采配が…

PKを難なく沈めたデ・ブルイネ。この司令塔の1ゴール・1アシストの活躍がチームを勝利に導いた。 (C) Getty Images

 現地時間2月26日、チャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦の第1レグがサンティアゴ・ベルナベウで行なわれ、レアル・マドリーとマンチェスター・シティが対戦した。

 15-16シーズンの準決勝での対戦以来、通算5度目の顔合わせとなった両雄。その立ち上がりは、互いにコンパクトな陣形を敷いたことで、中盤で激しくボールを奪い合う攻防戦となった。

 マドリーのプレスに苦戦を余儀なくされたシティは、20分にようやくファーストチャンスを得る。デ・ブルイネのスルーパスに反応したG・ジェズスが決定機を迎えたが、ここは相手守護神クルトワに弾き出されてしまう。

 一方のマドリーは、ボールホルダーに対して執拗なチェックを怠らず、相手の自在なパスワークを阻むと、30分にベンゼマが強烈なヘディングシュートで相手ゴールを脅かしたが、こちらはシティの守護神エデルソンの好守に阻まれる。

 お互いに決定機を迎える回数は少なかったものの、両軍ともにハイインテンシティーを保ち続け、ビッグマッチ特有の緊張感が漂い続けた前半はスコアレスで終了した。

 拮抗した試合が動いたのは、後半、相手のプレスに慣れ始めたアウェーチームが流れを掴みかけた時だった。やや守勢になっていたホームチームが、一撃必殺のショートカウンターを炸裂させる。

 60分、モドリッチのパスを受け、敵エリア内にボールを運んだヴィニシウスが相手DF3枚を引きつけるとゴール前にラストパス。これをフリーになっていたイスコが難なく押し込んだ。

 均衡が破れ、マドリーに流れを掴まれたシティは、73分にスターリングを投入して攻勢を強めると、指揮官の強気な采配が活きる。78分、敵の左サイドのエリア脇でボールを持ったスターリングからのパスを受けたデ・ブルイネが果敢に仕掛け、ゴール前に柔らかいクロスを供給。これをG・ジェズスが頭で押し込んで、同点としたのだ。

 タイスコアとして、俄然、攻勢を強めたシティは、一気に試合をひっくり返す。83分、スターリングが獲得したPKをデ・ブルイネが名手クルトワの逆を突く完璧なキックで難なく決めた。

 あっさりと逆転を許したマドリーは、86分に自陣エリア手前でG・ジェズスを掴み倒したS・ラモスが痛恨の一発退場となって万事休す。結局、試合は2-1でアウェーチームが凱歌をあげた。

 2つのアウェーゴールを奪われて、逆転負けを喫したうえ、精神的支柱のキャプテンを欠くことになったマドリーは、厳しい状況で現地時間3月17日に敵地で行なわれる第2レグへ臨まざるを得なくなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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