試合巧者のバイエルンが敵地でチェルシーを粉砕! 3ゴールを奪って8強へ前進【CL】

2020年02月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

チェルシーは泣きっ面に蜂の試合展開に…

ガッツポーズをするミュラーの表情が物語る通り、バイエルンがチェルシーに盤石の試合運びを見せた。 (C) Getty Images

 現地時間2月25日、チャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦の第1レグがスタンフォード・ブリッジで行なわれ、チェルシーとバイエルン・ミュンヘンが対戦した。

 立ち上がりの主導権を握ったのはドイツの絶対王者だった。ミュラーを起点にした小気味良いパスワークで敵の堅牢を切り崩したバイエルンは、11分にコマン、14分と27分にレバンドフスキと、相手の最終ラインを突破してゴールを脅かしていった。

 かたや押し込まれる時間が続いたチェルシーは、次第に相手のビルドアップに対するフォアチェックがハマるようになり、ボールを保持する時間を増やしていく。そして33分には、エリア内で果敢に仕掛けたマウントが決定機を創出したが、この鋭いラストパスには誰も合わせられなかった。

 その後、一進一退の攻防戦の様相を呈していったビッグマッチは、スコアレスで前半を終えた。

 後半は前半からの流れもあり、立ち上がりこそ両軍がボールを奪い合う攻防戦が続いたが、51分にアウェーチームが均衡を破る。巧みな組み立てからのスルーパスに反応してエリア内左に抜け出したレバンドフスキが中央へラストパス。これを走り込んできたニャブリが難なく決めた。
 
 先手を取ったバイエルンは、2分後に追加点をもぎ取る。レバンドフスキとのワンツーパスで敵陣を切り裂いたニャブリがエリア内に侵入し、最後は左足でゴール右下隅へ冷静に流し込んだ。

 たった3分間で2つのアウェーゴールを奪ってもなお攻勢を強めるバイエルン。一方、セカンドレグへ向けて一矢報いたいチェルシーは、61分にウィリアンとエイブラハムの攻撃的なカードを切って、流れを変えようと奔走する。だが、前半に功を奏していた果敢なプレスをことごとくいなされ、シュートシーンはファイナルサードにすらボールを運べない時間が続いた。

 試合巧者ぶりを遺憾なく発揮したバイエルンは、76分に主砲がこのゲームの趨勢を定める一撃を見舞う。カウンターから左サイドを突破したデイビスのクロスをファーサイドでフリーとなっていたレバンドフスキが冷静にフィニッシュした。

 大黒柱の得点ランクトップとなる今大会11ゴール目でチェルシーを突き放したバイエルンは、83分には相手DFのM・アロンソがVAR判定の末に退場となったこともあり、残り時間を危なげなく消化。結局、3-0で勝利して、第2レグに向けて大きなアドバンテージを得て、ベスト8進出へ前進した。

 第1レグでは泣きっ面に蜂の展開となったチェルシーの反撃も注目される第2レグは、バイエルンのホーム、アリアンツ・アレーナで現地時間3月18日に行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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