「戦争のようなものだ」新型コロナウイルスの影響でユベントス対インテルなどセリエA数試合が無観客で実施へ。バロテッリは開催自体を批判!

2020年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

インテルはELも無観客試合に

スクデットを懸けた大一番、ユベントス対インテルも無観客試合で開催へ。(C) Getty Images

 新型コロナウイルスの感染者が急増し、北部の一部を閉鎖するなど緊急的な対応を取っているイタリアだが、セリエAの次節は開催されるかもしれない。ただし、観客不在でだ。

 イタリア各メディアは2月24日、政府が無観客試合での開催を許可したと報じた。これを受け、29日から予定されている第26節の複数試合が、スタジアムに観客を入れずに開催される見通しと伝えている。

 ヴィンチェンツォ・スパダフォーラ・スポーツ大臣は24日、ロンバルディア、ヴェネト、ピエモンテ、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア、リグーリア、エミリア・ロマーニャの6つの州で、3月1日までスポーツイベントの開催を禁じることを発表した。そのうえで、スポーツ界からの要請を受け、無観客試合の開催を認めたことを明かしている。

 このため、ユベントス対インテルの大一番も、無観客試合開催になる予定だ。首位ユベントスと勝点6差の3位インテルの一戦は、スクデットの行方を左右する一戦として大きな注目を集めている。なお、インテルは前節サンプドリア戦も新型コロナウイルスの影響で延期となっており、ユベントスより消化が1試合少ない。
 
 延期になったサンプドリア戦については、過密スケジュールの中で代替日程を見つけることも問題になりそうだ。コッパ・イタリアやヨーロッパリーグ(EL)で勝ち進んだ場合、インテルは最終節直前までミッドウィークの空き日程がないからだ。

 なお、インテルは27日にルドゴレツとのELラウンド・オブ32第2レグをホームで迎えるが、UEFAは24日に無観客試合で開催することを決定した。

新型コロナウイルスによる影響が大きくなっているが、ユベントスのアンドレア・アニェッリ会長は「人々の健康が優先」と話した。一方で、一部の選手からは不安の声も上がっており、マリオ・バロテッリはSNSで「戦争のようなものだ」と投稿している。

「駅や空港、港を閉じろ。少なくとも治療法が見つかるまで!全員が感染したらやるのか?」

 世界的なパンデミックの恐怖が叫ばれる中、サッカー界はどのように対応していくのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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