ペトロヴィッチ体制4年目、浦和が始動!

2015年01月14日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

“レオ・シルバ獲得断念”を指揮官が明かす。

石原ら新戦力11人が加わり、初日は約2時間のトレーニングを行なった。 (C)SOCCER DIGEST

 浦和が1月14日、大原練習場で始動した。新加入11選手をはじめアジアカップに参加中の西川を除く26人が、約2時間かけて汗を流した。
 
 昨季終盤に右腓骨を骨折した興梠、オフの自主トレ中にふくらはぎを傷めた柏木が別メニューだった。昨年は初日から紅白戦が組まれたが、この日の全体練習は30分間走を2本こなすなど体力トレーニングを重点的にこなした。
 
 軽いジョギングやパス交換練習などで少しずつ身体を温め、4人組でピッチ全体を広く使うパス練習へ。その際の4人組は、次のような組み合わせだった(コーチが決めたわけではなく、選手たちが自由に組んだもの)。
 
・阿部、李、森脇、那須
・平川、鈴木、永田、青木
・梅崎、宇賀神、槙野、小島
・石原、橋本、武藤、加賀
・ズラタン、関根、岡本、岩舘
・高木、大谷、齋藤、茂木
 
 最後は30分走を2本こなし、さっそくたっぷりと汗を流した。
 
 ピッチには出ていたものの全体とは別メニューで調整した興梠は、「まだ骨が完全にはくっついていない。ボールを使った体重移動はまだできない。(パス練習もしていたが)まだ怖さがあり、軽く蹴っている。それを取り除いていかないといけない」と自らの状態を説明。2月予定の鹿児島指宿での合流を目指す。
 
 また、ミシャ体制下で主将を務めてきた阿部は「いよいよ始まったという気持ち。目指す方向は変わらず、目標に向かってみんなで一緒に歩いていきたい。昨シーズンは大勢のサポーターに残念な想いをさせてしまった。選手、サポーター、お互いが笑って終われる1年にしたい」と抱負を語った。
 
 新加入の石原は「この日を楽しみにしていた。無事に終えられて、ホッとしている」と笑み。「自分の良さを出しつつ、みんなの良さも理解していきたい。(厳しい)ポジション争いがあるのは分かって、ここに来ている。そこで掴む自信はある」と決意を示した。
 
 ペトロヴィッチ監督は練習後の記者会見で、選手たちの表情を見た印象について、「このオフの間にリフレッシュし、今年こそはタイトルを獲るんだという高いモチベーションを感じた。昨年できなかったことを実現するという決意を持って、初日を迎えてくれたと思う」と語った。
 
 また、このオフの補強について「さらに上を目指していける戦力は整った。クラブは私の哲学を理解し、しっかりサポートしてくれている。ステップアップした姿を見せられるはず」と手応えを感じていた。一方、「正直なことを言えば、レオ・シルバ(新潟)選手を獲得したかった。しかし移籍金がかなり高額で、手を出せなかったようだ」と明かした。
 
 チームは16日から26日まで宮崎県宮崎市で1次合宿を行なう。
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