日韓ふたりのスターがスペインで共演!? 岡崎慎司のウエスカがキ・ソンヨン獲りに本腰!

2020年02月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「こちらがサインをすれば契約が成立する」

長きに渡ってプレミアリーグで活躍した岡崎(右)とキ・ソンヨン(左)。はたしてウエスカでの共闘は実現するか。(C)Mutsu FOTOGRAFIA, Getty Images

 元日本代表FW岡崎慎司を擁するスペイン2部、ウエスカが"韓国の英雄"獲得に本腰を入れているようだ。韓国のニュースサイト『news1』が関係者の話として伝えている。

 今年1月いっぱいでイングランドのニューカッスル・ユナイテッドとの契約を解除し、フリーの身となったのが元韓国代表MFキ・ソンヨンだ。ロンドン五輪の銅メダリストで、国際Aマッチ出場が110試合(10得点)を数え、日本のファンにもお馴染みの同国レジェンドである。

 31歳となった万能型MF。この冬に古巣であるFCソウルへの復帰が目前と報じられたが、サラリーの面などで折り合いが付かず交渉は破談に。しかも2009年にFCソウルからセルティック(スコットランド)に移籍する際、両者間で交わした取り決めが足かせとなり、韓国Kリーグの他クラブへの加入も困難となった。将来的にFCソウル以外の韓国クラブと契約する場合は、FCソウルに違約金(およそ約2億5000万円)を支払わなければいけない、という条項だ。よって事実上、このタイミングでの母国帰還はお流れとなってしまった。

 そんななか、オーストラリアのAリーグやJリーグ行きの噂さえ飛び交うなか、『news1』がキ・ソンヨンのマネジメント会社関係者を直撃。「スペイン2部のウエスカが(キ・ソンヨンに)強い関心を寄せており、こちらがサインをすれば契約が成立するところにまで来ている」と明かしたのだ。

 ただ関係者は「答を急ぐつもりはない。ほかにも良いオファーはいくつかあるし、吟味する時間はまだあるだろう」と話し、「今回、韓国への里帰りが果たせなかったのは遺憾だが、キ・ソンヨンというネームバリューはいまだ衰えてはいない」と豪語した。

 
 ウエスカは目下、昇格レースの真っただ中にいる。第28節を終えた時点での順位は4位で、プレーオフ圏内(3位~6位が参戦)に位置し、自動昇格圏内の2位で香川真司が籍を置くレアル・サラゴサとの勝点差はわずかに「1」。チームにさらなる駆動力を与えるべく、経験豊富なキ・ソンヨンを即戦力と見なしてのアプローチだろう。

 岡崎は土曜日のアルメリア戦で今季5点目となるダイビングヘッド弾を決め、コンディションは明らかに上向き。はたして近日中にキ・ソンヨンの獲得に漕ぎつけ、スペインの地で日韓両スターの共演が実現するのか。動静に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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