「包帯を巻いてでも出てくれ…」右腕骨折のソン・フンミンに伝説OBが懇願! トッテナムは前線が“野戦病院化”

2020年02月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ここで諦めるのか、それとも戦うのか…」

骨折の大怪我を負ってチームからの離脱が発表されたソン・フンミン。エース級の活躍をしていただけに、トッテナムには衝撃が走っている。 (C) Getty Images

 ノースロンドンの雄が緊急事態に陥った。

 トッテナム・ホットスパーは現地2月18日の火曜日、公式サイトで韓国代表FWソン・フンミンが右腕を骨折し、今週中に手術を受ける予定だと発表した。

 現地時間同16日に行なわれたプレミアリーグ第26節、アストン・ビラ戦で2ゴールを決め、3-2の勝利に貢献したソン・フンミンだったが、試合開始55秒で相手DFのエズリ・コンサと競り合った際に激しくピッチに叩きつけられ、痛恨の怪我を負った。

 本人とメディカルスタッフはプレー続行を決断したが、苦悶の表情を浮かべていたソン・フンミンが激痛に苛まれていたことは想像に難くない。

 公式戦5戦連発を決め込んで、文字通り絶好調だった韓国代表FWの離脱は、トッテナムにとって小さくない代償である。大黒柱であるハリー・ケインをハムストリングの怪我で5月上旬まで欠くことが見込まれ、CFの駒がルーカス・モウラしかおらず、最前線が野戦病院と化しているのだ。

 スパーズ(トッテナムの愛称)に降りかかった災難をOBも嘆いている。

 元イングランド代表DFで、1980年代にFAカップ連覇(80-81、81-82)とUEFAカップ(現在のヨーロッパリーグ)制覇を成し遂げたトッテナムの黄金期メンバーのひとりであるグラハム・ロバーツは、自身のツイッターで、こうつぶやいた。

「ソニー(ソン・フンミンのあだ名)のニュースを聞いたよ。頼むよ、ソニー。包帯を巻いてでもピッチに立ってゴールを決めてくれ、(怪我は)夏までに治してくれ。我々には君が必要なんだ」

 当然、指揮官も頭を抱えている。ジョゼ・モウリーニョは現地時間18日に行なわれた記者会見で、本音を漏らした。

「本当に辛いし、彼の離脱は寂しい。私はベンチに攻撃のオプションがないとずっと嘆いてきたが、ついにはピッチ上のオプションさえなくなってしまった。我々は傷ついた心からリカバリーしなきゃいけない……。ここで諦めるのか、それとも戦うのか。我々は戦う方を選ぶよ」

 現地水曜日にチャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16でRBライプツィヒ(第1レグ)と戦い、中2日でチェルシーとのロンドン・ダービーを迎えるトッテナムは、この窮地をいかに乗り切るだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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