「夏に言ったことを思い出せ…」ポグバを巡るスールシャール発言にライオラが憤慨! OBからは「苦痛の種」と非難も

2020年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「こういう選手たちは行かせよう」と言い放ったのは?

「ポールは我々の選手だ」としたスールシャール監督(左)の発言に、ポグバ(右)陣営は気持ち良く思っていないのかもしれない。 (C) Getty Images

「ポール・ポグバはマンチェスター・ユナイテッドの選手だ」――オレ・グンナー・スールシャール監督のこの言葉は、ミーノ・ライオラ代理人のお気に召さなかったようだ。

 ライオラは先日、ポグバにとってイタリアが「2番目の家」であり、古巣ユベントスへの復帰も「本人は悪く思わないだろう」と話した。以前から去就を巡る噂が絶えないポグバだけに、イギリスやイタリアを筆頭に各国メディアが騒いだのは当然だ。

 これに対し、スールシャールは、「代理人が何を言うべきか伝えるためにポールと話し合ったことはない。だが、ポールは我々の選手だ。ミーノの選手じゃない」と返した。

 この指揮官の発言にライオラは黙っていなかった。自信のSNSで、「ポールは私のものではなく、当然、スールシャールの所有物ではない。ポールはポール・ポグバのものだ」と、ユナイテッドの指揮官を批判している。

「スールシャールがポールは自分の囚人だと言いたがっているのではないことを願っているよ。私の発言にコメントする前に、彼は言われていることの内容をもっとよく知るべきだ。私は自由市民であり、考え、自分の思いを表現することができる。今まで私は彼にナイスだったのかもしれない。スールシャールは夏に自分がポールに対して言ったことを思い出すべきだ。

 スールシャールはいろいろな理由からフラストレーションを感じているのではないか。そしていくつかの問題をごちゃまぜにしている。わたしは、スールシャールにはほかに心配すべきことがあると思うがね。少なくとも、私が彼の立場なら心配するな」

 この敏腕代理人の主張に、ユナイテッドOBのガリー・ネビルは、英衛星放送『Sky Sports』で「ポグバがユナイテッドを去ればこの状況は終わる」と述べた。

「クラブがあの代理人に対して立場を取る必要がある。ユナイテッドにおいて本当に苦痛の種だ。この男と仕事はしない、彼が代理人なら取引しない、と言うべきだ。自分の選手を守っているのだろうが、私はスールシャールの発言がポグバに対して攻撃的な動きだったとは思わない。ユナイテッドの選手と言っただけだ。大金を払っていて、残留して良いプレーをしてほしいと。どうこじつけても、自分の所有物なんて主張していない」

 一方で、同じくOBのロイ・キーンも「私ならシンプルに、夏に彼を行かせるね」と、放出すべきとの見解を示している。

「ポグバは良い選手だが、彼とその代理人があまりにも負担だと思う。彼を放出し、チームとクラブにとって正しいことに集中すべきだ。時には勝つために負けなければいけない。こういう代理人たちには笑われているようなものだよ。こういう選手たちは行かせよう。もっと大きな絵を見るべきだ。

 ユナイテッドは偉大なクラブだ。こういう代理人や選手たちを追うべきじゃない。結局、彼らはクラブにいたいと望んではいないんだ。ポグバが残りたがっているとは思わない。だから握手してお別れだ。彼はこの夏で去る。100%だ」

 スールシャールはライオラの批判に「メディアを通じて彼や彼が言うべきことについてコメントする必要はない。おそらく彼と話すことはできる。ただ、たぶんしないけどね」と述べるにとどまった。

「全員に意見があり、我々に関して言われていることがある。それらについてコメントしたくても、しないほうがよりクレバーだろう。ポールとミーノは彼らの会話をしている。それは構わない」

 緊張関係が続くポグバ(の代理人)とスールシャール。まだシーズンは3か月残っている中での舌戦は、今後にどう影響するだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事