19歳の“怪物FW”ハーランドが圧巻ゴラッソを含む2ゴール! ドルトムントがパリSGにホームで先勝【CL】

2020年02月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ネイマール弾の直後に圧巻ミドル弾

ストライカーらしい泥臭い動き出しで貴重な先制点をねじ込んだハーランド。 (C) Getty Images

 現地時間2月18日、チャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦の第1レグがジグナル・イドゥナ・パルクで行なわれ、ドルトムントとパリ・サンジェルマンが対戦した。

 2010-11シーズンにヨーロッパリーグのグループステージで顔を合わせていた時以来、およそ10年ぶりの対戦。その立ち上がりは、コンパクトな陣形を保った両軍の中盤でのせめぎ合いが続いた。その中で、10分にネイマールがFKで、14分にはサンチョがカウンターから、それぞれ相手ゴールを脅かしていった。

 互いに隙を見せない一進一退の攻防戦が繰り広げられた一戦は、両軍とも国内リーグで最多得点を記録している持ち味の攻撃が鳴りを潜める。とりわけパリSGは、頼みの綱であるエムバペとネイマールが、相手のタイトな寄せに苦しんで、流れのなかからチャンスを創出できないもどかしい時間が続いた。

 ドルトムントも決め手を欠き、スコアレスで前半を終えた一戦は、後半も両チームが睨み合う堅い展開となる。

 ポゼッションする時間が増えたパリSGは、ネイマールにボールを集め、左サイドから突破口を開こうと模索したが、頼みの10番は、対面のピシュチェクとハキミの執拗なチェックに苦しんで中盤でことごとく潰されてしまう。

 連動した守りで相手エースを封じたドルトムントは、相手の堅牢を打ち破る。

 64分、右サイドを攻め崩したハキミがエリア内にグラウンダーのクロスを供給。これに走り込んできたゲレイロがシュート。これが目の前のブロックに当たってルーズボールとなるも、素早く反応したハーランドがゴールへとねじ込んだのだ。
 均衡が破ったドルトムントに一気に流れが傾くかと思われたが、パリSGも簡単には引き渡さない。6分後には、鳴りを潜めていたコンビが異彩を放つ。

 75分、敵陣の右サイドでボールを持ったエムバペが一気に加速。あっという間に相手DF3枚を抜き去ると、あざやかにゴール前へとラストパス。これをフリーとなっていたネイマールが難なく押し込んだ。

 しかし、パリSGが貴重なアウェーゴールを奪った直後だった。再びノルウェーの怪物FWが、センセーショナルな一撃を見舞う。76分、途中出場のレイナからのパスをバイタルエリアで受けたハーランドが、左足一閃。強烈な一撃は、ゴール左上隅を突いた。

 名手ナバスも為す術がなかったハーランドの文字通りのゴラッソで、再びフランスの絶対王者を突き放したドルトムントは、その後、自陣に下がって危なげなく時間を消化。パリSGの反撃をゼロでシャットアウトして、2-1で逃げ切った。

 なお、パリ開催となるセカンドレグは現地時間3月11日に行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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