「疑わしきは罰せず」「ショックだ。ペップたちには愛情が…」マンCへの“処分”にモウリーニョら敵将は何を思う?

2020年02月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

モウリーニョは“皮肉”も…

ライバルであるグアルディオラに対して、モウリーニョは何を思うのか? (C) Getty Images

 マンチェスター・シティは本当にチャンピオンズ・リーグ(CL)に出場できなくなるのか、プレミアリーグでも勝点の減点やタイトルはく奪があるのか――。欧州サッカー連盟(UEFA)が下した処分はサッカーの母国を揺るがしている。

 スポーツ仲裁裁判所への提訴を表明したシティだが、UEFAの処分どおりにCLに出場できなければ、欧州最高峰の舞台への切符はプレミアリーグの5位チームに回るとみられる。そのため、現在5位のトッテナム以下、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルといった強豪としては、処分の行方は気になるところだろう。

 だが、英衛星放送『Sky Sports』によると、トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は、「UEFAやFIFAが調べなければいけないことを調べるのに1分も失わなかった」と話している。

「その分析をし始めたら、2018年のプレミアリーグで2位だったチームがチャンピオンになるのか聞かなければならない。そうなれば面白いだろうね。だが、冗談は別にして、私は冷静に待つだけだ。

 4位とか5位とか考えていない。自分たちのベストを尽くし、できるだけ勝点を稼いで、できるだけ良い順位になることを考えているだけだ。シーズンが終わるのを見よう。我々が6位、7位かもしれないじゃないか。そうすれば5位がCL出場でもたいしたことではない」

 また、モウリーニョは、「UEFAが彼らを処分したが、彼らには提訴するチャンスがある」と、最終的な結論が出るまで待つべきとの見解を示した。

「提訴の件が終わるまでは、シティには疑わしきは罰せずという原則の恩恵がある。終わった時に彼らが処分されるのかどうかを見てみよう。私にはそれ以上言うことがない」

 一方、シティでジョゼップ・グアルディオラ監督のアシスタントコーチを務めたアーセナルのミケル・アルテタ監督は、「ショックというのが最初のリアクションだった」と、知らせを聞いた時の衝撃を明かした。

「私が望むのは、シティにとっての最善だけだ。ペップやスタッフ、選手たちへの称賛の思いや愛情から、彼らにとってのベストを望む。彼らがいかにハードワークしているかを知っているし、ここからポジティブなことが出てくるのを願っている」

 トッテナムと勝点6差の10位アーセナルにもCL出場のチャンスが回ってくるかもしれないが、元シティの人間として不思議な思いか問われると、アルテタは「考えていない」と回答した。

「本当にシティにとってのベストを望むばかりだ。私はアーセナルが再びできるだけ高い位置にたどり着けるように自分のベストを尽くさなければならない」

 いずれにしても、モウリーニョが言うように、最終的な結論を待つ必要があるだろう。その時、彼らはどのように感じ、何を発言するだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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