「なぜ審判が画面を見なかったのか…」伊東純也を襲った”悲劇”にヘンク指揮官は嘆き。大一番への出場は?

2020年02月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「なぜVARで審判が画面を見なかったのか

左膝を痛めながらも後半アディショナルタイムまでプレーした伊東。 (C) Getty Images

 現地時間2月14日に行なわれたベルギーリーグの第25節で、伊東純也が所属するヘンクはアントワープと対戦。1-1のドローに終わったこの試合で、伊東は左膝を負傷した。

 両チームが1点ずつ奪い合って迎えた78分だった。左サイドからのロングフィードをCFのポール・オナアチュがセンターサークル付近で頭で合わせてそらすと、走り込んでいた伊東がDFラインの中央をぶち抜いて独走。ふたりのDFを背負ったままペナルティーエリアに進入するが、GKと交錯して、ピッチに転がった。しかし、このプレーに主審は笛を鳴らさず、倒れ込んだ伊東は両腕を広げて抗議を示した。

 現地紙『Het Laatste Nieuws』はこのシーンを「ペナルティを得られないばかりか、イトウは負傷してしまった」と報じ、ヘンクのハンネス・ヴォルフ監督とコメントを掲載している。

「なぜVAR検証で審判が画面を見なかったのか、私には理由が分からない。あれは間違いなくPKに値すると主張するよ。だが、残念ながらイトウの負傷シーンとなってしまった。 検査の結果、膝の外側の靭帯を痛めていることが分かった。彼は苦痛を感じているだろう。とてもモチベーションの高い選手だが、次の試合(スタンダール・リエージュ戦)に出場できるかはまだ分からない」

 当の伊東は、試合前日となる15日に自身のインスタグラムを更新。ストーリー(24時間で消えてしまう投稿)に、左膝の治療を受けている様子とともに、「最善の治療をして、最善の準備をして多少の痛みは気持ちでカバー。明日は重要な試合」と投稿した。英語で「明日の試合はとても大切な試合。ベストを尽くします」とも発信している。

 さらに、左ひざのマッサージを受けている様子も公開し、「Good」と試合出場に前向きな様子を見せた。

 現地時間16日に行なわれるS・リエージュは現在リーグ5位。対するヘンクは6位と、上位6チームによるプレーオフ1出場圏内にぎりぎり踏みとどまっているが、この試合を落せば、1ポイント差で追う7位のメヘレンの勝敗によって圏外に落ちる可能性もある。

 残りは4試合。ヘンクにとっては何としても負けられない大一番だ。はたして伊東は、ピッチに立てるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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