「ニシノさんから…」“タイの英雄”に日本復帰を決断させた西野朗代表監督の言葉とは?

2020年02月16日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

タイと日本のサッカーの違いは?

清水に新加入したティーラシン。FC東京との開幕戦で出番はあるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2月14日に行なわれたJリーグのキックオフカンファレンスで、清水エスパルスの新戦力ティーラシン・デーンダーに話を訊いた。

 タイ代表として106試合で47ゴールを決めている"英雄"は、2018年に母国の強豪ムアントン・ユナイテッドから1年の期限付き移籍でサンフレッチェ広島に加入。リーグ戦32試合に出場して6ゴールをマークした。

 今回は完全移籍で2年ぶりのJリーグに復帰したティーラシンは、再び日本でプレーすることを決めた理由をこう語った。

「Jリーグで学べることは多いですし、成長するために戻ってきました」

 タイと日本のサッカーの違いについては、「スピードが全然違いますね。守備の規律や切り替えの速さも日本のほうが優れている」と語った。

 そのレベルの高いJリーグで、北海道コンサドーレ札幌のMFチャナティップや、横浜F・マリノスの左SBティーラトンなど、同胞の後輩たちが活躍している。

「みんな頑張っているし、ここで成長している。タイ代表にとってもプラスになっていると思います」
 
 そのタイ代表では、前日本代表監督の西野朗氏の指導を受けている。

「勉強になりますし、チームは確実に強くなっているので、ニシノさんが来てくれて嬉しいです」

 その指揮官からは、「チャンスがあれば、絶対にJリーグでプレーしたほうがいい」と背中を押された。その言葉が、再び日本でチャレンジする決め手のひとつになったという。

「得点力と周囲を活かすプレーを見てほしい」と意気込みを語った31歳のストライカーは、後輩たちに負けないパフォーマンスを見せてくれるはずだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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