「想像の5倍は上を行っていた」昌子源がフランスで最も衝撃を受けた選手は?

2020年02月14日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「日本とはまったく違う世界」

キックオフカンファレンスに登場したG大阪の昌子。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2月14日に都内某所で行なわれたJリーグのキックオフカンファレンスで、ガンバ大阪の選手代表として登壇した昌子源に、フランスでの1年半について話を訊いた。

 2018年のワールドカップでCBのレギュラーとして、日本のベスト16進出に貢献した昌子は、大会後にフランス1部(リーグ・アン)のトゥールーズへ移籍。1年目から定位置を掴み、リーグ戦18試合に出場した。

 先を読んだ的確なポジショニング、冷静な対応、正確なビルドアップを披露し、まるで長年このクラブでプレーしているかのような落ち着きぶりで、最終ラインを引き締めた。

 しかし、2年目の今シーズンは、足首の故障に悩まされ、1試合しか出場できず。クラブのメディカルスタッフの診断に不信感を持ち、日本で治療したいという思いもあって、1年半でJの舞台に戻って来る決断をした。

 フランスでプレーした1年半について、昌子は「悔しい思いもありますが、最初から試合に出させてもらって、成長できたと思う」と振り返った。

「大事なところでの勝負強さとか、ずる賢さとか、そのあたりを学びましたね。クリーンな日本とはまったく違う世界でした」
 
 CBとして、名うてのFWと何度も対峙した。

「単純にスピード、フィジカルが凄いし、腕の力ひとつとってもJリーグとは全然違った。初速も速いですしね。フランスといっても、アフリカ系の選手が多いですし、いい経験になりました」

 なかでも衝撃を受けた対戦相手は、やはりというべきか、パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペだという。

「セネガルのニアング(レンヌ)も凄かったですけど、エムバペは別格でしたね。想像の5倍は上を行っていた。テレビで見ているのとは全然違う。スピードも何もかもが……」

 21歳の怪物とのマッチアップは、フランスに渡らなければ経験できなかったことだ。欧州での1年半を経て、心身ともに逞しくなって帰ってきた昌子のパフォーマンスから目が離せない。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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