【日本 対 パレスチナ】サッカーダイジェスト特派の寸評・採点

2015年01月12日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

長友の献身的な働きが快勝の呼び水に。

頭ひとつ抜けた打点の高いヘッドで決定的な4点目を奪った吉田は、肝心の守りも安定していた。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

【サッカーダイジェスト特派記者による寸評・採点】
取材:白鳥和洋
 
【マッチレポート|日本 4-0 パレスチナ】

【ゲームPHOTOギャラリー】
 
【日本代表】
[GK]
1 川島永嗣 5 
60分のパンチングミスはいただけない。あそこで失点していたら、良いムードに水を差していた。90分を通じての安定感が求められる。
 
[DF]
21 酒井高徳 5.5 
自分のリズムになかなか持ち込めず、少し空回りしていた印象。何度か首を横に振っていた本人も自身の出来には満足していなかった。
 
22 吉田麻也 6.5 
49分、前回大会の初戦と同じような打点の高いヘッドでダメを押す。つなぎ、守備も無難にこなし、完封勝利に少なからず貢献した。
 
6 森重真人 5.5 
立ち上がりにパスミスが2本、66分にクリアミスがあってヒヤリとさせた。初戦の緊張からか、冷静さを少し欠いたプレーが目に付いた。
 
5 長友佑都 6.5 
開始1分に絶妙なクロスで、続く25分には右足アウトサイドのパスで決定機を演出。このSBの献身的な働きが快勝の呼び水に。
 
[MF]
17 長谷部 誠 6 
良いポジショニングでスペースを埋め、コツコツとピンチの芽を摘んだ。後半にややペースを落としたものの、及第点の活躍だろう。
 
7 遠藤保仁 6.5 
チームに勢いと落ち着きを同時にもたらした先制ミドルの価値は高い。49分にも際どいシュートを放つなど、ベテラン健在をアピール。
 
10 香川真司 5.5 
2アシストは評価も、肝心のゴールはなかった。ディフェンスに意識が行き過ぎるあまり、持ち前の攻撃力を存分に発揮したとは言い難い。
 
[FW]
4 本田圭佑 5.5 
「当てにいった」FKは2本とも枠外に。PKで勝利を決定づける3点目を奪ったとはいえ、本来の実力を考えればやや物足りない。
 
9 岡崎慎司 6.5 
前線で基点となり、25分にはヘッドで追加点。本田や乾らが中に入って来た時は、サイドに抜けてスペースを作る"粋な気配り"が光った。
 
18 乾 貴士 5.5 
遠藤のゴールを横パスからお膳立てした一方で、パスミスが少し目に付いた。消える時間帯もあり、不完全燃焼のまま前半だけで交代。
 
[交代出場]
8 清武弘嗣 5.5 
後半頭から左ウイング、武藤投入後はインサイドハーフでプレー。ユーティリティ性を示すも、91分の絶好機を逃したのは痛恨だった。
 
14 武藤嘉紀 5.5 
シュートやドリブルに行けるシーンでも、"安パイ"のパスを選択。勝敗はすでに決まっていただけに、もっと積極的に仕掛けてもよかった。
 
11 豊田陽平  
85分に左サイドから抜け出してチャンスかと思いきや、足下にボールが収まらず……。結局、たいしたインパクトを残せなかった。
 
[監督]
ハビエル・アギーレ 6 
終わってみれば、順当な勝利。4-0になった後は清武、武藤、豊田をテストするなど、余裕の采配で終了のホイッスルを聞いた。
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