「必要としていた選手像」「日本では国中のアイドル」サンプドリア移籍の吉田麻也を伊紙が特集!

2020年02月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

吉田の加入は「素晴らしいサプライズ」?

サウサンプトンではキャプテンとして守備陣を統率した吉田。それだけにサンプドリアでもディフェンス陣の中心を担うことが期待される。 (C) Getty Images

 今冬の移籍市場で、サウサンプトンからサンプドリアにレンタルで加入した吉田麻也は、現地時間2月8日に行なわれるセリエA第23節トリノ戦で、デビューを飾るか注目されている。

 ジェイソン・ムリージョの退団やアレックス・フェラーリの負傷離脱を受け、クラウディオ・ラニエリ監督が右利きのCB獲得を要望したのを受け、クラブはロレンツォ・トネッリと吉田を獲得。この2選手がオマール・コリーのパートナーのポジションを争うことになる。

 昨年10月にラニエリが就任してから6試合で4失点と守備の立て直しの兆しが伺えたサンプドリアだが、その後の9試合では17失点。特にここ3試合のうち2試合では、ラツィオに5失点、ナポリに4失点と崩壊している。

 それだけに、吉田への期待も小さくない。2月7日、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は1ページを使い、「サムライ・ヨシダ」と銘打った記事を掲載した。

 記事で吉田の経歴を紹介した同紙は、「自然なカリスマと高いプロ意識を持ち、日本代表の主将になった」と称え、「日本では国内中の真のアイドル」と伝えた。また、クラブや代表で37ゴールを挙げているとし、「得点力という長所も特徴」と報じている。

 サンプドリアが吉田を獲得したのは、言うまでもなく守備のためだ。『Gazzetta dello Sport』は、「サンプドリアが必要としていた選手像にぴったりと合う」と、吉田がラニエリ率いるチームにフィットする選手と伝えた。

 理想は、吉田とトネッリが切磋琢磨することで、守備陣全体がレベルアップすることだ。同紙は、「ポジション争いがチーム内の競争レベルだけでなく、守備陣のクオリティーを上げる」とし、だからこそ吉田は、「素晴らしいサプライズになるかもしれない」と期待を寄せている。

 日本代表のチームメートである冨安健洋は、ボローニャで一定の信頼を勝ち取っている。吉田も"守備の国"イタリアで評価を得られるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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