「経歴に『ほぼバルサ』って入れてくれ」夢の移籍がドタキャンになった北京国安FW、情報サイトにまさかのお願い!

2020年01月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

道中でトンボ帰りするはめに…

スペインへの道中で移籍が破談になったバカンプ(左)。 (C) Getty Images

 移籍市場では、何があるか分からない。お決まりの文句だが、今のセドリク・バカンブほど、それを実感している者はいないかもしれない。

 フランスの報道としてスペイン紙『MARCA』などが伝えたところによると、中国Aリーグの北京国安に所属するバカンブは、バルセロナへの移籍にあと一歩まで迫りながら、スペインに向かう途中でキャンセルされたようだ。

 バルセロナはウルグアイ代表FWルイス・スアレスがケガのため長期離脱しており、代役のストライカーを探している。バレンシアのロドリゴへの関心も取りざたされていたが、交渉が難航。ターゲットを切り替えたと言われていた。

 そこで白羽の矢が立てられたのが、2018年1月まで2年半にわたってビジャレアルでプレーしていたバカンブだ。バルサが1月29日にコンタクトを取り、交渉はスムーズに進んだ。

 そして30日、アジア・チャンピオンズリーグのためにキャンプしていたドバイからソウル入りしたバカンブは、スペインに向かう飛行機へ飛び乗った。

 だが、経由地の香港に到着すると、バルサ幹部のエリック・アビダルから、オファーを取り下げるとの通達があったという。バカンブは失意のまま、とんぼ返りすることになってしまった。

 世界最高峰のクラブへの移籍が、移動中に破談。失意の中、バカンブはツイッターで移籍サイト『Transfermarkt』に向け、「経歴に『ほぼバルセロナ』って入れてくれよ」とジョークを飛ばした。

「何があっても、僕たちはプロセスを信頼する。すべてを神に感謝。アントワーヌ・グリエーズマン、またの機会に会おう」

 これを受け、Transfermarktは「リクエストを受け付けました」と、バカンブの移籍経歴に「ほぼバルセロナ」を加えた画像を公開(現在は修正済み)。バカンブは「ハハハ。ありがとう、夢が叶った」と、泣き笑いや苦笑の絵文字とともに感謝した。

 冬のマーケットも、残すは1日。はたしてバルセロナは、どのような動きを見せるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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