ボタフォゴは本田圭佑との契約を破棄するつもりだった!? ブラジル・メディアが明かす交渉の舞台裏とは?

2020年01月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブの考えを改めさせたのは?

ブラジルの名門ボタフォゴへの加入が間近と見られている本田。 (C) Getty Images

 日本サッカー界のカリスマ、本田圭佑のブラジル行きは秒読み段階に入っている。

 昨年11月にオランダのフィテッセと契約した本田だったが、CSKAモスクワ時代に師事したレオニード・スルツキ監督が解任されたことを受け、12月23日に同クラブを退団。以降は無所属の状態が続いていた。

 だが、ここにきて飛び込んできたのが、ブラジルの名門ボタフォゴへの電撃入団というニュースだった。今月28日にブラジルの複数メディアが一斉に報じると、交渉を同クラブのアウベルト・バレンティン監督が定例会見の場で認め、一気に大きな話題へと発展した。

 本田も自身のツイッターで「数日以内に移籍先を決めます」とコメントし、その動静からより目が離せなくなるなかで、「ホンダとボタフォゴのハッピーエンドは近い」と綴ったのは、ブラジル・メディア『Globo』だ。

「今週の火曜日から連絡を密に取り始め、決定的な返事を本人から受け取る日は近づいている。ただ、双方ともに楽観的で、時差の関係から交渉は週末にまで流れると見られる」

 さらに同メディアは、「ケイスケ・ホンダとの契約にはいくつかのチャプターがあった」として、交渉の舞台裏を明かしている。それによれば、当初、本田との契約をボタフォゴは破棄する予定だったという。

「ケイスケ・ホンダの名前は、先週にエージェントからボタフォゴの上層部に売り込まれた。だが、提案を受け取った当初、クラブはこれを破棄しようとしていた。なぜなら、すでにブルーノ・ナザリオとエクアドル人のガブリエル・コルテスとの契約を締結していたからだ。それによって、新たな選手補強への扉は閉ざされていたのだ」

 だが、熱烈なボタフォゴ・ファンがクラブの考えを改めさせたという。同メディアは、こう続けている。

「ファンがケイスケ・ホンダの加入に熱烈な反応を示したことで、状況は一変した。孤独なスターの到着を歓迎したファンはSNSで「#本田さんボタフォゴに来て」という日本語のハッシュタグを拡散。これがブラジル国内のツイッターでトレンドトップとなり、ビジネス発展の可能性があると見込んだクラブ上層部は考えを改め、現実的な金額でのオファーを提示。この減給オファーにホンダも同意した」

 これまでにイタリアやメキシコなど、世界を渡り歩いてきたレフティーは、地球の裏側にある"サッカー王国"に活躍の場を見出しそうだ。早ければ、数日中に決まるとされている正式発表を待ちたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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