「私にも時間をくれ」「クロップだって…」非難殺到のマンU指揮官スールシャールが記者会見で“本音”を吐露!

2020年01月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「盟主再興」からは程遠い結果に

不振のため批判の矛先を向けられているスールシャール。打つ手はあるのか。 (C) Getty Images

 苦しむ名門の指揮官から"本音"が漏れた。

 現地時間1月24日、3日後に行なわれるFAカップ4回戦のトランメア・ローバーズ戦に向けた記者会見に臨んだマンチェスター・ユナイテッドの指揮官オレ・グンナー・スールシャールは、自身に対する非難についてコメントした。

 名将アレックス・ファーガソンが1990年代後半から2000年代初頭に作り上げた英国産のタレントを中心とした攻撃サッカーに立ち返り、「盟主再興」を目指した今シーズンのユナイテッドだったが、首位のリバプールとは33ポイント差をつけられての5位と大きく水を開けられている。

 この窮状に、メディアや識者たちからも非難の声が相次ぎ、イギリスのスポーツ専門チャンネル『BT Sports』の解説者を務め、クラブOBのリオ・ファーディナンドからは「『未来への基盤を築いている』と示すものが何もない」と厳しい言葉を投げつけられた。

 昨シーズンの途中に就任したスールシャールの手腕を疑う声も小さくなく、一部メディアからは解任論が噴出。マウリシオ・ポチェティーノやマッシミリアーノ・アッレーグリなど、後任候補の名前が紙面を賑わしている。

 そんな非難の声にスールシャール監督が本音を漏らした。46歳の指揮官は、「チームを立て直すことは簡単な作業じゃない」と切り出し、こう説いた。

「この仕事に就いてからまだ1年足らずだ。だから、やり方を変えて、別のことをするつもりもない。我々には我々のやり方がある。たしかに他のチームもよくやっているが、ユルゲン・クロップだって、今のチームを築くのに4年も費やした。絶えず言ってきたが、私にも時間が欲しい」

"宿敵"リバプールの指揮官を引き合いに出し、チーム改革に向けた時間の必要性を訴えると、さらに次のように続けた。

「常に試合に勝つために基盤を築き、文化を作らなきゃいけない。今の選手たちは自分自身を信じているし、彼らを信頼している」

 ユナイテッドはこの現状からいかに脱していくのか。スールシャールに残された「時間」はそう長くはないかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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