「無計画に費やした840億円はどこへいった!」58年ぶりの“失態”を犯したマンUにレジェンドOBが激怒

2020年01月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

黄金期を知るDFが激怒

攻守で稚拙なプレーが目立ったユナイテッド。そのパフォーマンスにOBも嘆くしかなかった。 (C) Getty Images

"赤い悪魔"が屈辱の敗戦を喫した。

 現地時間1月22日に開催されたプレミアリーグ第24節、本拠地オールド・トラフォードでバーンリーを迎え撃ったマンチェスター・ユナイテッドは、0-2の完封負けを喫した。

 序盤からバーンリーが得意とする空中戦の術中にハマったユナイテッドは、39分にクリス・ウッドに先制点を決められると、56分にジェイ・ロドリゲスに追加点をもぎ取られてしまう。72.4パーセントもボールを支配し、24本ものシュートを浴びせながらも、最後まで得点を挙げることはできなかった。

 オールド・トラフォードでバーンリーに負けたのは、1962年9月21日以来。順位は5位から変動がなかったが、14位ニューカッスルまで勝点4差で、このまま低迷が続けば、ボトム10に転落する可能性も十分に考えられる。

 この古巣の現状に、黄金期を知るOBたちも苦言を呈している。

 イギリスのスポーツ専門チャンネル『BT Sports』の試合中継で解説者を務めた元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンドは、「恥ずかしい気持ちでここにいる」と嘆いた。

「85分を過ぎた頃には、ファンのみんなが、スタジアムから出て行ってしまった。クラブのトップは、この"惨劇"を見て、何かを変えるためのプランを練る必要がある。今のままでは、小さな子どもたちは、ユナイテッドのユニホームを着たがらないだろうし、ここに来て試合を観戦したいとも思わないはずだ」

 空席が目立ち、ホームサポーターからブーイングも飛び交った試合を皮肉ったレジェンドは、さらに語気を強めながら、こう言い放った。

「今のクラブには、『未来への基盤を築いている』と示すものが何もない。チームが歩むべき道筋が示されていないんだ。一体、目標はどこにあるんだ? そして、今の戦いが目標に到達するための方法なのか? 過去7年間で無計画に費やした6億ポンド(約840億円)近い金で何を得たんだよ。そういったものが何も見えてこないね」

 レジェンドOBから叱咤を受けてしまったユナイテッド。はたして、巻き返すことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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